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Articles Archive for 10 月 2008

テレビドラマ »

[22 10 月 2008 | Comments Off | | ]

浅野妙子脚本作の特徴の一つは覗き見・盗み聞き・偶然の発見の多用だ。
前作「ラストフレンズ」でも、ほぼ毎回1回はそのようなシーンがあり、ストーリーを転がしていた。(本ブログ6/20の「ラストフレンズは盗聴ドラマだ」参照の事)
それでは最新作「イノセント・ラヴ」はどうだろうか。
第1回放送では早くも4回もあった。
佳音(堀北真希)が喫茶店の女主人と客との間での佳音兄妹の悪い噂しているのを覗き見る。
春江(宮崎美子)がハウスクリーニング先で現金を盗むところを佳音が発見。
佳音が殉也(北川悠仁)の写真を盗もうとしたところを殉也が発見。
ハウスクリーニング事務所で佳音の過去の事件が表示されているPC画面を春江が盗み見る。
これはちょっと多すぎやしないか。普通の人生で、こういった劇的な盗み見ってそんなにあるもんじゃないからね。
まぁ、これらの仕掛けが悪いわけじゃない。それでドラマが面白くなってくれればいいんだけどね。
考えてみれば、この覗き見・盗み聞き・偶然の発見っていうのは、日本の文学作品を振り返ってみても重要な物語転換点になっている。
例えば、「古事記」で、黄泉の国でイザナギノミコトがイザナミノミコトの死後の姿を見ちゃうとか、アマテラスが天岩戸に隠れた後、他の神々の饗宴を岩戸の中から覗いたりする。
この2つのシーンは、「古事記」の中でも凄く有名でしょ。
また、「源氏物語」でも、乳母の家の隣の家で、夕顔を覗き見るシーン、光源氏が紫の上を始めて見つけるシーン、柏木が、飼い猫が御簾の中から出てきた瞬間、女三宮を見てしまうシーンが有名。
偶然かもしれないけど、この3シーンは、後に作られた源氏絵巻、源氏蒔絵、浮世絵の題材等でも人気ベスト3の絵柄として人々の印象に残ってるっていうのも面白い。
その後の文学史を見ても、今昔物語、能の題材(「黒塚」)、おとぎ話(「鶴の恩返し」)から、谷崎潤一郎(「鍵」)の近代文学まで、覗き見は、日本文学の主題の一つとして生き続ける。
実は、日本人ってこういうの好きな民族なのかも。
ちなみに、ある調査によると、現代でも、20代で恋人の携帯の記録を勝手に、見たことある人って6割くらいいるんだってさ。
まさむね

テレビドラマ »

[21 10 月 2008 | Comments Off | | ]

昨日、TBSドラマ「流星の絆」はふるさとを喪失した兄弟の物語だと書いたんだけど、本日放映されたフジの月9ドラマ「イノセント・ラヴ」も同様の主題だった。
人気ドラマが偶然にしても同様の主題を扱うと言う事自体、根っ子が無くなってしまった人々、政治のみならず地域からも阻害された人々をどうするのかという事が社会的なテーマとなりつつある事情が背景になっているのではないかな。
さて、この「イノセント・ラヴ」だけど、堀北真希演じる秋山佳音のキャラクタがちょっと固まっていない感じがするよね。
よく働くいい娘なのだが、突然別の面を見せる。
携帯で他人を盗み撮りするは、写真自体を盗もうとするは、と倫理観が無いようなのだ。
しかも、写真を盗むところを見られ、逆に優しくされた相手(北川 悠仁演じる長崎 殉也)を好きになり、彼の家に突然、プレゼントを持って会いに行く。
動機が純粋であればいいということか?
だからイノセントなのか?
まぁその他、北川悠仁が”棒”だって問題もあるけど、このドラマ、「ラストフレンズ」と同じく浅野妙子が脚本なのでしばらく見続けてみようかな。
ちなみに、最近の堀北真希といえば、「篤姫」の和宮役のイメージが強いんだけど、ここ数週間、長州征伐で大阪に行ってしまった愛する夫の徳川家茂の写真を見ながら、モンモンと過ごす可憐な和宮のイメージを、「イノセント・ラブ」は見事に引き継いでいるなぁと感心した。その辺りはフジってさすがだよね。
まさむね

テレビドラマ »

[20 10 月 2008 | Comments Off | | ]

地域格差が言われて久しい。
それは都会VS地方という図式で語られる事が多い。
しかし、より問題なのは、地域内部の格差ではないかと、僕は思っている。
地域社会で一番力を持っているのは、いわゆる「ヨネスケの隣の晩御飯」において訪問対象となる人々だ。
彼らは、地域のコミュニティ(農協、漁協、商工会議所、氏子等)の重要な地位を占める既得権益者と言ってもいいだろう。
恐らく、小沢一郎とか、麻生太郎が日本全国を行脚したなんて言ってるけど、彼らが会っているのは、この隣の晩御飯組に所属する人々だけだろう。
公共事業とか、地域活性化事業等が行われる場合、利権は、この人達に一次的に落ちるような仕組みになっていると想像されるような人々だ。
次に地域に根付いているのが、いわゆる「木更津キャッツアイ」的なジモティ仲間のコミュニティに所属する人々だ。
彼らは、利権があるから地域にしがみ付くのではなく、仲間がいるから地域にとどまり続ける。
彼らにとっては東京は遠い存在だ。自分達の世界とは別の世界なのである。
そして、最後に、格差社会の最下層にいるのが、隣の晩御飯的なコミュニティからも、ジモティ的仲間からも阻害されたバラバラになった人々である。
彼らの所には決して小沢一郎も麻生太郎もヨネスケも訪れない。
恐らく、秋田の連続児童殺害事件で逮捕された畠山鈴香被告とか、秋葉原の通り魔事件の加藤智大容疑者は、こういった人々だったのではないか。
例えば、鈴香被告は、高校の頃、クラスの人々から痛恨のイジメにあっていたという。彼女の卒業文集に書かれていた同級生からのメッセージだ。
会ったら殺す!/顔をださないよーに!/もうこの秋田には帰ってくるなョ/秋田から永久追放/いつもの声で男ひっかけんなよ/山奥で一生過ごすんだ!/今までいじめられた分、強くなったべ 俺達にかんしゃしなさい。
こういった周りの目の中で、ひっそり生きるっていうのも辛いだろうな。
僕は、彼女が犯した罪とは別次元で、そういった生き方をせざるを得ない人々に、一定のシンパシィを感じてしまう。
さて、宮藤官九郎脚本の「流星の絆」が始まった。
これは殺人事件によって両親を殺された3人兄弟(二宮和也、錦戸亮、 戸田恵梨香)がその復讐をする物語だ。子供たちは両親とともに過ごした横須賀を離れ、その後、施設で育ち、現在は、吉祥寺に住んでいる。
「池袋ウエストゲートパーク」や「木更津キャッツアイ」においてジモティ仲間の青春を描いたクドカンの視線がその下の層に届いた作品と言っていいのだろうか?
ふるさと(地域社会)を喪失した兄弟を、彼がどのように描くのか、楽しみだ。
まさむね

政治 »

[19 10 月 2008 | Comments Off | | ]

選挙が段々近くなってきたようだ。
11月30日が有力らしい。
新聞とかテレビでは、解散風を察知しての、いろんな噂話がそのまま記事になってタレ流されている。
しかし、メディアは、取材源の秘匿という錦の御旗に隠れて、勝手に自分の会社に都合のいい流れを創作してるのがミエミエ?(解散・総選挙とかになると、大騒ぎになってテレビの視聴率は上がるし、新聞もそれなりに読まれるからね。)
町村派幹部って誰?
麻生総理周辺って誰?
小沢氏側近って誰?
そういった視聴者(読者)の???の目に、彼らは気付かないのかな?
でもよく考えてみれば、福田さんはその辞任会見で、経済対策、新テロ特措法、消費者庁創設に関して、自分が首相をしていたら、もうニッチもサッチ動かなくなったから、後に託したいっていう事だったんだけど、その作戦は見事に成功したよね。
福田って意外に読みが鋭いのかな?(自分の事、客観的に見られるし。)
しかし、本当に11月30日に総選挙はあるのだろうか?
民主党の思惑通りに世論が「総選挙をすべし」っていう流れにならないのが辛い。
総選挙よりも景気対策っていう麻生論理を論破出来ないのだ。
そうこうしているうちに、自民党、民主党、に、マルチ商法スキャンダルが出てきて、さらに国民はウンザリしはじめた。
特に迷走しているのが野田聖子消費者担当相だ。
筋から言えば、野田さんは日本アムウェイからのパーティ券の代金を返すべきじゃない。彼女の12年前の質問はなんらおかしい事はないと僕は思う。だって質問なんだもん。
また、同時に彼女は、マンナンライフの蒟蒻畑を一時、製造中止に追い込む(結果的にではあるが)べきではなかった。
一見無難な(リスクを負わなくて済む)解決法に寄り添って、筋の通った少数への抑圧ばかりやってる野田さんだが、それよりも、話し方にどうも愛嬌がない。
老婆心ながら言う。
エド・はるみさんあたりに、人前での話し方とか教えてもらった方がいいのではないか。
まさむね

社会問題 »

[18 10 月 2008 | Comments Off | | ]

今月は、東京都の「振り込め詐欺撲滅月間」だったらしく、警察は都内のATMとかに、6000人の警察官を配置しているらしいんだけど、それでも被害は無くならない。
14日までにすでに94件(約1億7000万円)の被害。そのうち16件は警察官の目の前で振込みが行われたという。
各局の報道・情報番組では、さらなる注意を呼びかける。
「手口はどんどん巧妙になっています。皆さん、くれぐれもお気をつけください。」
「でも、そういう状況になっちゃうと、振り込んじゃうんですよね。お気の毒に。」だってさ。
昔は、日常社会では、詐欺に騙される奴の事を単純に”馬鹿”と言ったものだが...昨今のメディアでは当たり前だけど、そんな事、言えない。
一方、2chとかでは、こういう被害者に対して、気の毒っていう人は少数派。大多数は残酷な言説だ。
「老婆が溜め込んだお金が市場に流れるのはいい事だ」とか「ついでにショック死してくれるとそいつに年金払わなくて済む」とか、そこまで言うか。
しかし、2chユーザー(30才が40%と言われている)の団塊以上の世代に対しての恨みにも似た嫌悪は凄いな。
一般に、格差の中には、地域格差や所得格差、教育格差等、いろいろとあるけど、若者にとっては、年代格差っていうのが一番切実かもしれないね。
バブルを謳歌した団塊世代、それがはじけて、大借金(赤字国債)がなんと800兆円。
そのツケは下の世代に押し付けて、自分達は定年退職、年金生活者に。
そのあおりを受けて、若者世代は、非正規雇用が1/3。その多くがワーキングプア状態。
ちなみに、現在、日本の貯蓄総額は1500兆円だっていうけど、そのうち3/4が60才以上に集中しているって言われてるよね。
そんなに溜め込んでて、高齢者医療制度に関して、”天引き”が嫌だって、何、眠いこといってんだろう。で、それでなんで政府がそのくらい説得できないんだろう?
彼らは若者に「辛抱しろ」と言うけど、もう時代は我慢していればいいことがあるような時代じゃないんだよ。年功序列・終身雇用の時代は終わってしまったのだ。
先日、石原都知事がネットカフェ難民が1500円でネカフェに泊まるのはファッションの一種だ。山谷に行けば300円で泊まれるのに、って発言してネット上で大顰蹙を買ったけど、その彼は今、オリンピック誘致を推進しようとしている。
自分は決めて(手柄だけ取って)、作業は下の世代に押し付けとしているのだ。勘弁してほしい。僕は大反対だ。
石原軍団で、準備から警備まで勝手にやってくれというのが本音。
一方、こんな時期にあの星野仙一のWBC監督案が浮上しているという。
ネットにおける彼への嫌悪感は、若い世代の団塊の世代への本能的な恨みが背景にあるんじゃないかな。
星野さんの行動パターン、口先ばかりで大きな事言って、、仲間とつるんで大騒ぎして、しかし結果を出せない。全共闘の学生運動思い出すよ。
尤も、星野さん自身は、68年の明大闘争では、当局の要員としてデモを潰す側だったらしいけどね。
いずれ若い世代はなんらかの反乱を起すのだろうか。気持ち、既にグツグツかも。
まさむね