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第6話までの「スキャンダル」を読み解く

25 11 月 2008 One Comment

TBS日曜劇場「スキャンダル」。前回までの放送で、張りまくった伏線の回収が行われると思いきや、まだまだ新しい謎が出てくるエキサイティングな展開である。
これは、TVドラマとしては新しい挑戦のような気もするが、数字的にはジリジリ落ちているのが気になる。
話が複雑になりすぎると、脱落者も増えるし、新入視聴者に対する壁が高くなって、再浮上が難しいからね。

それはともかく、現時点で、このドラマを解いていってみよう。

数ある伏線の中で、最も気になる伏線が、初回放送で花嫁の理佐子(戸田菜穂)が、結婚式の招待客である貴子(鈴木京香)、ひとみ(長谷川京子)、真由子(吹石一恵)、たまき(桃井かおり)の4人を前にして言った「私は勝ったわ」というセリフである。

一体、花嫁はどういった場合に、このような言葉を吐けるのか。

勿論、花嫁が、それらの来客とあまり仲が良くないという大前提もあるだろう。
親友にはそんな事言わないものだからね。
しかし、一般的には、その前提プラス、以下の3つのシチュエーションのうちのどれかが加わる事によって、そのセリフが出てくると思われる。

1)4人の夫よりも、自分の結婚相手の方が格上であることが明らかな場合。
2)4人の夫と過去に付き合っていた事がある場合。
3)4人の夫が、現在でも理佐子に頭が上がらないなんらかの弱みを握られている場合。

まず1)であるが、確かに、国際的ピアニストの妻というステータスは、弁護士、医者、財務官僚、大手代理店社員と比べて遜色無いようにも思えるが、決定的とは言い切れない。

また、2)に関してであるが、少なくとも貴子の夫の秀典(沢村一樹)とはそういった関係にあった。それによって、現在、二人の関係は最悪に冷え切っている。

そして、真由子の夫の賢治(遠藤憲一)も、確かに過去にはつきあっていたと思われる。
しかし、それは真由子も承知済みだ。なぜなら、真由子は理佐子から雄一を奪っているからだ

また、ひとみの夫・雄一(光石研)は、以前、理佐子が働いていた高級クラブに、ひとみに連れて来られ、それ以降、その高級クラブを見知るようになり、その後、上司の金沢(春田純一)にこの店を紹介した。
結局、理佐子は、金沢の愛人となるのだが、可能性として、雄一は、上司の金沢と理佐子が付き合う前に、客とホステスとの関係、あるいはその先の関係を持っていた可能性も捨てきれないのだ。

そして、最後、たまきの夫・哲夫(石原良純)と理佐子との男女関係だが、これは、まだはっきりしていない。

さて、3)に行く前に、ここで、登場人物を関連付ける過去の事件に関しても触れておきたい。

理佐子は、8年前にある、高級クラブで働いていたが、その時、そこでピアニストをしていた久木田慶介(加藤虎ノ介)が、客だった金沢に対して傷害事件を起していたのだ。
そして、その現場には、雄一もいた。さらに、その事件を示談に持ち込む時に依頼された弁護士が、哲夫だったのだ。

それを踏まえて、3)に関してである。

まず貴子の夫・秀典だが、男女関係に関しては締りが無いところがある。いまだに理佐子に会えば、思わず優しくしてしまいがちな性格なのだ。
後日、行方不明中の理佐子(疲れている)が高柳家をフラフラと訪問するが、これは、理佐子ではなく、秀典を頼って来てしまったではないか。
いや、逆に秀典に金を無心に来たのかもしれない。ただし、秀典が応じるには、なんらかの弱みを理佐子に握られている可能性が高いが、それが何なのかは、わからない。

そして、真由子の夫の賢治(遠藤憲一)と理佐子の関係についてだが、先ほどは過去の関係について書いたのだが、現時点でも二人の関係は続いている可能性がある。
まずは、賢治の携帯履歴には、理佐子からの電話が沢山ある事、しかもそれは真由子に見られているのだ。
さらに、理佐子は結婚式の一ヶ月前に賢治に借金を依頼していた。
しかも、賢治は、二人の関係を、理佐子にバラされたくないという引け目がるあったためか、一旦は借金依頼を断ったにもかかわらず、理佐子が失踪した原因が断った事にあるのではと心配し、久木田に500万円の小切手を強引に渡しに行っているのである。

また、ドラマ公式HPによると来週放送のあらすじでは、「様子のおかしい哲夫を尾行したたまきは、あるホテルに夫が入ったのを知り確認を取ろうとした」とある。
ということは、そのホテルに理佐子がいる可能性がある。しかし、理佐子疾走事件に哲夫が絡んでいるという確証は現時点ではない。
あくまでも推測の範囲での話であるが、哲夫のキャラ、弁護士能力からして、哲夫が8年前の事件の示談の弁護士をした際になんらかの下手を打ち、久木田のための示談金を用意した理佐子になんらかの引け目がある可能性があるだけだ。

さらに、雄一だが、彼は財務官僚だから、上司の失態は必ず隠さなければならない。その雄一の立場こそが、理佐子に対する弱みになる可能性があるのだ。

上記を勘案すると、現時点での推理にはなるが、それぞれの結婚相手に対して...

★秀典と賢治は、過去だけではなく、現在も理佐子と付き合っている。
★雄一は、理佐子と過去に付き合っていた事に加え、その事を上司に伝えてない弱みを理佐子に握られている。
★そして哲夫は、過去の事件の処理での不手際から、理佐子に弱みを握られている。

という関係があるのではないだろうか。そして、それを持ってして、理佐子は、4人に対して「私は勝ったわ」と言ったのではないかと思うのだ。

しかし、それでも、まだまだ回収されていない伏線がある。代表的なものとして、以下のものが思いつく。

◆理佐子の携帯電話は久木田が所持していた事。(これは、久木田と理佐子がグルであることを示唆。)
◆久木田がなかなかアメリカに行かず、度々、貴子と会おうとする事。(久木田が実は国際ピアニストではない、また、貴子の気を引こうとしている事を示唆。)
◆理佐子が賢治に結婚式の前に借金を申し込んでいる事(これは何のために必要な借金だったのか?)
◆結婚式の夜に理佐子と一緒にラブホに入った金沢が後日、杖をついていた事。(これはその夜に、ラブホで何らかのトラブルがあった事を示唆。)
◆かおりと哲夫の息子・駿介がまだ部屋から出てきていない事。(来週放送の哲夫が入っていくというホテルに、引篭り息子・駿介が居て、駿介の部屋には理佐子が...という事も考えらなくもない。)
◆夜の町で、理佐子が、秀典に向かって吐いた「女なら誰でもこうなる可能性があるわ!」というセリフ(浮気をした妻達は、最終的に夫と別れなければならないという事を示唆。)
◆たまきが勝沼刑事(小日向文世)に息子について相談しようとしている事。(たまきと勝沼との新たな関係を示唆。)

今後、展開としてどうなっていくのか、はなはだ未知数ではあるが、僕には、最終回の最後のシーンとしては、貴子、真由子、たまき、ひとみの4人だけで楽しそうに街を歩いているというセックス&シティ的な映像が思い浮かぶ。
そして、おそらく、それはそれぞれ、秀典の浮気癖、賢治の束縛、哲夫の不甲斐なさ、雄一の世間体、から解放された(って事は離婚した)姿が最もよく似合うシーンでもある。

しかし、逆から見れば、それは4人の夫の解放でもある。そのあたりが今後の展開の鍵を握っているのかも。

まさむね

One Comment »

  • 遠藤憲一 息子流行ってますね | ドロリッチな日々 said:

    [...] 第6話までの「スキャンダル」を読み解く | 一本気新聞 www.ippon…◆かおりと哲夫の息子駿介がまだ部屋から出てきていない事。(来週放送の哲夫が入っていくというホテルに、引篭り息子駿介が居て、駿介の部屋には理佐子が…という事も考えらなくもない。) ◆夜の町で、理佐子が、秀典に向かって吐いた「女なら誰でもこうなる可能性が…はてなブックマークより [...]

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