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朝青龍ついに始動。その豪放磊落さ健在か。

3 12 月 2008 No Comment

久々に朝青龍が地方巡業に顔を出した。

テレビの報道でしか知る良しもないのだが、なかなか元気そうだ。
成績によっては、来月の初場所で引退を迫られる立場とは思えない、彼独特の解放的な雰囲気がたまらなく魅力的だ。
朝青龍を見ていると、元々、品格などという矮小な概念を押し付けてきた我々が間違っていたのではないかとも思わせる。

僕は横綱は神的な存在でなくてはいけないと常々思っているが、神だっていろいろといるのだ。
アマテラスのように、嫌な事があると岩戸に隠れちゃうのもいれば、スサノウのように悪戯が過ぎて、天から地に追放される神もいる。
さらに言えば、アマノウズメのようにストリップをする神も、オオクニヌシのように心優しい神もいる。

ようするに神と言っても、いろいろなのだ。
だから、横綱にだっていろんなのがいていいのではないか。
輪島や双羽黒のようなトンパチな横綱もいれば、貴乃花のような求道的な横綱も、大乃国のようにおおらかな横綱がいてもいい。
僕はそれこそ、日本的だと思っている。

折口信夫のマレビトの思想によれば、日本人にとって神は常に「外」からやってくる(いわゆる来訪紳)だったという。
だから、最近の、ハワイ勢、モンゴル勢が横綱になるっていう傾向は、逆に本来の神々の格闘の場としての大相撲になりつつあるとすら言えるのではないか。

さて、それはともかく朝青龍だ。
キャラクタの印象で言うならば、朝青龍の豪放磊落さは、内向的な白鵬との対比において、見事に好一対を示している。
また、相撲スタイルという面からも、スピードのある立会いから攻め続ける朝青龍のスタイルは、逆になるべくリスクを排除しようとする王道の横綱・白鵬のスタイルと好一対を示している。
東西の横綱が揃うと必ず、こういった好対照に見えるのが相撲の面白いところだ。

求道的な貴乃花と、豪快な武蔵丸。
スピードの千代の富士と、おっとりした大乃国。
無骨な北の湖と、スマートな輪島。
あぶなっかしい柏戸と安定感のある大鵬。

先ほども少し述べたが、こんな追い詰められた状況にありながら、それでも明るさを失わない朝青龍の肝玉は、僕はやはり一流だと思う。

一方、朝青龍を迎え撃つ側にも目配りしておこう。

白鵬だって、朝青龍が出てきたからといってむざむざ優勝杯を明け渡すわけにはいかないだろう。
安馬改め日馬富士も、今まで公私共に面倒を見てもらった朝青龍にそれこそ、相撲用語での恩返しがしたいところだ。
そういえば、魁皇も大関カド番だった。必死で来るだろう。
琴欧洲も、毎場所8勝で満足しているわけがない。初場所は優勝を狙ってくるに違いない。
琴光喜だって、優勝する力は十分に持っている。
さらに把瑠都がパワーアップしてくるだろうし、稀勢の里、豊ノ島、琴奨菊もいつまでも日馬富士の後塵を排しているわけにはいかない。

というわけで、早くも初場所が楽しみだ。

無知なマスコミに釣られて、若ノ鵬、露鵬、白露山なんかを相手にしている場合ではないのだ。
個人的にはこの3人への未練を捨てきれないんだけどね...

まさむね

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