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Articles Archive for 19 12 月 2008

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[19 12 月 2008 | No Comment | | ]

篤姫は、物語のアーキタイプ(典型)としても、優れているのではないかと思う。
アーキタイプというのは、典型的な物語の枠組みの事である(ここではそう使っている)。
例えば、世阿弥の「忠度」とか、「忠臣蔵」「水戸黄門」、西洋だと「シンデレラ」や「ロミオとジュリエット」がこれにあたる。
ようするに、それを典型として、いくつものバリエーションが生み出せるような普遍的な物語のことである。
では、篤姫は典型としてまとめるとするならば、どんな物語なのであろうか。
自由奔放に育った子が、心ならずも運命的に別世界に送り込まれてしまう。
そこには自分を苛めてくる数々の敵がいるが、その敵を一つづつ、自分の味方にしていく。
そして、その世界で、王子様と出会って、愛し合うことができるが、不幸にもその王子様は死んでしまう。
その王子様からのメッセージを心に秘め、さらに襲ってくる数々の敵を自分の味方にしつつ、難関を乗り切っていく。
その敵の中には、子供の頃に一緒に遊んだ仲間もいるが、それぞれの立場で最良の道を選んで進んでいく。
運命のしたがって、その別世界は崩壊してしまうが、その子は、最終的に、闘いの過程で味方にした仲間達と幸せに暮らす。
こんな感じだろうか。
篤姫では、この別世界は江戸城大奥だったが、それは老舗の旅館だったり、銀座のクラブだったり、大手町の大企業だったり、嫁入り先だったり、どんな設定でも物語は成立するような気がする。
それはバリエーションの問題なのだ。
今回、篤姫の大ヒットの原因の一つに、この物語の普遍性というのが追加できるかもしれない。
今後、このアーキタイプを活用したアドベンチャーゲーム、別のドラマ、小説などが多産されていくような気もする。
以下関連エントリー
篤姫が私達にくれた6つのメッセージ
大河ドラマ「篤姫」の視聴率がよかった11の理由
「イノラブ」「篤姫」「流星の絆」からの共通メッセージとは?
まさむね

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[19 12 月 2008 | 2 Comments | | ]

前エントリーで、大河ドラマ「篤姫」の視聴率がよかった11の理由を書いたが、今回は、その篤姫からの6つのメッセージを書いてみたい。
やはり、どんなジャンルでもそうだが、ヒットするコンテンツには、ユーザーに対する実践的なメッセージ(処世訓)が含まれているものだ。
篤姫という作品が、僕たちに送ってきたメッセージを以下の6つにまとめてみた。
 
 
 
1)迷ったら、自分の信じた道を行け
これは、父・島津忠剛(長塚京三)、義父・島津斉彬(高橋英樹)、母・お幸(樋口可南子)、夫・家定(堺雅人)達が、手紙や幻影の中で繰り返し、篤姫に伝えるメッセージである。
最終的に信じれるのは自分の感性であるというメッセージである。
2)自分の家族(身内)を大事にしろ
家定の幻影に言われることであるが、守らなければならないのは、財産でも、家でもなく、本寿院(高畑淳子)、滝山(稲森いずみ)等の「家族」(信頼できる仲間)である。そしてその心である。
3)運命に逆らわず、自分の役割貫け
これは「女の一本道」という表現があったが、薩摩の今和泉島津家の置く女中・菊本(佐々木すみ江)や、父・島津斉彬から伝えられる。
4)相手に対しては、自分をさらけ出せ
英姫(余貴美子)、島津斉興(長門裕之)、徳川斉昭(江守徹)、井伊直弼(中村梅雀)、和宮(堀北真希)等との確執をすべて、直談判で乗り切る。
5)生理的に合わない人にも優しくしろ
徳川慶喜(平岳大)に対しては、生理的にあわなかったが、そんな慶喜に対してもプライドを重んじて接し、生き場所を与えてあげる。
6)友人は、分け隔てなくつきあえ
上級武士の子であった篤姫であるが、薩摩時代に下級武士の西郷や大久保、有馬などとも等しく付き合う。後にその人間関係が生きてくるのだ。
以下、関連エントリー
大河ドラマ「篤姫」の視聴率がよかった11の理由
「篤姫」ヒットの一因に、普遍的な物語性があった
「イノラブ」「篤姫」「流星の絆」からの共通メッセージとは?
まさむね