輪違い紋(七宝紋) -多元的な世界の調和を表す哲学的な紋- 大岡忠相、中山晋平、野村万作...
26 1 月 2009
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二個以上の輪が鎖のように繋がった紋。
長谷寺の寺紋が二つ輪違い。
二つの輪は、曼荼羅の金剛界、胎蔵界を表し、その二つの世界が調和していることを表すといわれている。
ようするに、一つの輪は一つの世界を表し、それらが絡み合うことによって、多元的な宇宙の調和を表している。
七宝とは、仏教でいうところの七つの宝。仏教の加護の願いをこの紋に込める。七宝、釜敷も広い意味で輪違い紋のため、この項目に入れた。
石川県、福井県、岐阜県、鳥取県、島根県、滋賀県、愛媛県、高知県などで比較的多く見られる。
使用している有名人は以下。

高師直。生年不詳 - 1351年3月24日、武将。
高氏は足利氏の執事職を代々務めた。本姓は高階氏。尊氏の側近として討幕戦争に参加。分捕切捨の法を初めて採用。尊氏が室町幕府を開くと絶大な勢力を振るう。『騎馬武者像』(左の画像)は近年の高師直の像とされる。家紋は寄り懸かり輪違い。

脇坂安治。1554年 - 1626年9月26日、武将・大名。脇坂氏は近江東浅井郡脇坂野に居住し、その土地の名から脇坂と称した。秀吉の家臣として活躍。賤ヶ岳の七本槍の一人。淡路洲本藩主。のち伊予大洲藩初代藩主。龍野藩脇坂家初代。家紋は輪違い。画像は玉林寺の脇坂家墓所にて撮影。

小堀遠州。1579年 - 1647年3月12日、茶人、建築家、作庭家。小堀正次の長男として生まれる。秀吉、家康に仕え、出世し、備中松山藩2代藩主、のち近江小室藩初代藩主となる。茶は古田織部に学び、三大茶人の一人として数えられるようになる。茶道遠州流の祖。家紋は輪違いに花菱紋。

大岡忠相。1677年 - 1752年2月3日、幕臣・大名。旗本(1700石)・大岡忠高の四男。大岡忠世家の当主で西大平藩初代藩主。 徳川吉宗が進めた享保改革を町奉行として支える。『大岡政談』では名奉行として名高い。家紋は大岡七宝紋。画像は谷中・瑞輪寺の大岡家の墓所にて撮影。

上田秋成。1734年7月25日 - 1809年8月8日、読本作者。大坂曾根崎に、松尾ヲサキの私生児として生まれる。父は確かでない。紙油商嶋屋、上田茂助の養子となり、仙次郎と呼ばれた。賀茂真淵一門の国学者、加藤宇万伎に師事した。怪異小説「雨月物語」の作者として特に知られる。家紋は七宝に花菱紋。

石川七財。1828年4月8日 - 1882年7月30日、実業家。土佐藩の下級武士として生まれたが、才覚を認められ漸次(ぜんじ)登用されていった。維新後、九十九商会入社、その後三菱汽船管事となり三菱の海運部門を指揮。後に日銀総裁も務める。家紋は七宝に花菱。画像は谷中霊園の墓所にて撮影。

安田善次郎。1838年11月25日 - 1921年9月28日、実業家。富山県富山市出身。安田財閥の祖。東京大学の安田講堂や、日比谷公会堂は彼の寄贈によるものである。前衛芸術家オノ・ヨーコの曽祖父。元々、安田家の家紋は「丸に木瓜」であったが、後に「釜敷梅鉢紋」に変更。

宮城浩蔵。1852年6月2日 - 1893年2月13日、刑法学者。出羽国・天童藩士の家に生まれる。仏刑法理論である新古典派・折衷主義を日本に紹介。岸本辰雄・矢代操と共に明治法律学校(明治大学)を創設。 第1回衆議院議員総選挙に山形1区より立候補し当選。家紋は花輪違い。画像は谷中霊園にて撮影。

添田寿一。1864年9月15日 - 1929年7月4日、財政家・経済学者。筑前国遠賀郡広渡村の職人・添田新三郎の三男として生まれる。近代日本における財政確立の功労者の一人であるとともに経済学の教育・普及に尽力。日本法律学校(現日本大学)の設立に加わった。家紋は七宝に花菱紋。画像は青山霊園にて撮影。

秋山雅之介。1866年1月23日 - 1937年4月11日、官僚。安芸出身。外務省、陸軍省、法制局などの参事官を歴任。ワシントンの万国赤十字社総会などに政府委員として出席。青島(チンタオ)守備軍民政長官。退官後、法政大学学長をつとめた。著作に「国際公法」。家紋は七宝に花菱紋。画像は青山霊園にて撮影。

池田成彬。1867年8月15日 - 1950年10月9日、財界人、政治家。山形県米沢市に米沢藩士池田成章の長男として生まれる。三井財閥の実力者、中上川彦次郎の長女艶と結婚し、三井銀行筆頭常務となる。日本銀行総裁、大蔵大臣、商工大臣、枢密顧問官を歴任。家紋は、持ち合い三つ七宝紋。護国寺にて撮影。

中村吉蔵。1877年5月15日 - 1941年12月24日、劇作家。島根県生まれ。イプセンの影響を受け春雨と号して新社会劇団を主宰の後、藝術座の島村抱月に招かれて戯曲「剃刀」などを書く。1920年に「井伊大老の死」を歌舞伎座で上演。歴史劇を書くようになる。家紋は七宝に井桁紋。画像は豪徳寺にて撮影。

鏑木清方。1878年8月31日 - 1972年3月2日、日本画家。東京・神田に生まれた。本名は健一。 近代日本の美人画家として上村松園、伊東深水と並び称せられる。代表作は『三遊亭円朝像』(重要文化財)、『朝涼』『築地明石町』など。家紋は七つ輪違い紋(釜敷七曜紋とも同型)。画像は谷中霊園にて撮影。

佐々紅華。1886年7月15日 - 1961年1月18日、作曲家。東京都台東区生まれ。本名は佐々一郎。妻は元・浅草オペラの歌手・高井ルビー。日本ビクターや日本コロムビアでも作曲活動を行う。代表作は『当世銀座節』『笑い薬』『君恋し』など。家紋は七宝に隅立て四つ目結紋。画像は、谷中妙雲寺にて撮影。

中山晋平。1887年3月22日 - 1952年12月30日、作曲家。長野県下高井郡新野村出身。多くの傑作といわれる童謡・流行歌・新民謡などを残す。代表童謡『シャボン玉』 『てるてる坊主』 『証城寺の狸囃子』 など。代表歌謡曲『東京音頭』 『波浮の港』 など。家紋は三つ輪違い紋。画像は多磨霊園にて撮影。

犬丸徹三。1887年6月8日 - 1981年4月9日、実業家。石川県能美郡根上村に父・犬丸六右衛門の長男として生まれる。上海、ロンドン、ニューヨークのホテル勤務を経て、帝国ホテル入社。副支配人、常務、代表取締役、専務等を経て、社長となる。家紋は七宝紋。画像は青山霊園にて撮影。

江戸川乱歩。1894年10月21日 - 1965年7月28日、推理作家。三重県名賀郡名張町出身。本名は平井太郎。祖父の代まで津藩士。少年愛、少女愛等への志向が強かったという。代表作は『怪人二十面相』『人間椅子』『黄金仮面』など。日本推理作家協会初代理事長。家紋は七宝に二つ算木。画像は多磨霊園にて撮影。

迫水久常。1902年8月5日 - 1977年7月25日、官僚、政治家。東京府出身。大蔵省入省。二・二六事件の際、岡田首相を救済。また、鈴木貫太郎内閣時の内閣書記官長として終戦工作に携わる。政治家としては経企庁長官、郵政大臣等を歴任。家紋は丸に丸に花付十字紋と輪違いに水紋。多磨霊園の墓所にて撮影。

愛知揆一。1907年10月10日 - 1973年11月23日、政治家。宮城県仙台市出身。祖父・信元は幕末期、徳川慶喜に小姓。法務大臣、文部大臣及び科学技術庁長官、内閣官房長官、外務大臣、大蔵大臣を歴任。環境庁長官、防衛庁長官の愛知和男は女婿で後継者。家紋は七宝に蔦紋。画像は雑司ヶ谷霊園にて撮影。

大山倍達。1923年7月27日 - 1994年4月26日、武道家・空手家。本名は同じ。旧名は崔永宜。韓国全羅北道出身。国際空手道連盟総裁・極真会館館長。劇画『空手バカ一代』でも主人公として取り上げられた。極真会館のシンボル、観空マークは創作紋だが広い意味で輪違い紋と解釈。画像は護国寺の墓所にて撮影。

野村万作。1931年6月22日 - 、狂言師。六世野村万蔵(人間国宝)の次男、3歳で初舞台を踏む。芸術祭大賞、日本芸術院賞、紫綬褒章を受賞。人間国宝。昭和40年代、ネスカフェの「違いの分かる男」のCMでお茶の間に認知された。家紋は上り藤に七宝に花角紋。青山霊園の野村家墓所にて撮影。
まさむね





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