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「未納者が増えると年金が破綻する」って誰が言った?

1 3 月 2009 No Comment

実は、僕もこの「未納者が増えると年金が破綻する」って誰が言った?を読む前まで、未納者が増えると年金が破綻すると思っていた。
だから、日本の、そして自分の将来がとても不安だった。
先日、僕のところにも年金確認便が来て、送り返したが、実際にもらえるのだろうか...という不安にかられていた。
しかも、テレビをつければ、年金記録が消えたとか、改竄されたとか、もらえるはずが年金もらえない人がいるとか、年金の運用資金が5兆円も減った、みたいな話のオンパレードだ。
コメンテーターはそれに乗じて、「だから現金で持っていなさい」というような事を叫ぶ。

こんな情報ばっかり流されたら、普通の人は、どうしよう、やっぱり節約しようとなるのは当然である。
現在の不況の根底には、そういった将来に対する不安があるのは誰が考えても明らかだ。
だから、日本の消費を上向かせるためには、年金問題の解決が一番だと思っていた。

しかし、この本を読んで、日本の年金問題というのは、そのほとんどがマスコミの無理解と、それゆえに不安を煽ることによって生じているものだということが理解できた。そういったマスコミの報道の背景に、情報番組の提供の外資系保険会社の意図があるのでは?とすら疑えるようになった。
また、年金の税方式は、その不安を解消するといういう意味でいいアイディアかと思っていたのだが、それは一方で、その分、医療や介護への負担が増してしまうこと、そしてそれが、厚生年金の半分を払い続けることをためらう経済界からの要求だったというカラクリ、年金未納問題とは、国民全体の問題というよりも、年金未納者の将来にとっての問題であったということ、さらに、国民年金の納付率が65%の場合でも、90%の場合でも、年金財政にはほとんど影響を及ぼさないということも理解できた。

だから、日本が不況から抜け出すためには、年金問題の解決ではなく、年金不安問題の解消が一番だということがとってもよく理解できたのである。
今、政府が第一にすべきなのは、全員に給付金を配ることではなく、国民に年金の正しい姿をちゃんと理解させ、安心してもらうことなのである。

こんなにあっさり納得しちゃう僕って、情弱かな?でも、それが「どうしてそうなるの?」ということを知りたい方は是非、この本を読んでご自分で判断していただきたいと思う。
      ★
著者の細野さんは、相当に賢い。そして、その賢さというのは、知識があるとか他人が考え付かないことが思いつくというようなことではない。
物事をちゃんと論理的に組み立てて考えられるということだ。

例えば、僕は論理的に物事を考えるのが苦手だ。だから文章を書くのも苦手だ。
でも、それは「脳」の性能の問題ではなかった。ましてや地縛霊のせいではなかった。
普通の論理の積み重ねを面倒くさくてしていなかっただけだった。
いろんな本を読んでも、理解は出来ていても、習得はしていなかったのだ。
それはただ、記憶力が悪かっただけではない、習得する術を身に付けていなかったのだ。

その論理の習得術のことを細野さんは「数学的思考」と呼んでいる。
さっそく、地元の西東京市図書館に『数学嫌いでも「数学的思考力」が飛躍的に身につく本』を予約しようとしたら、2冊しかないその本に48人が既に予約を入れていた。

同じようなことを考えてる人は多い、のかも。

まさむね

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