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NHKの偏向ドキュメンタリに久しぶりにマトモに怒る僕

23 6 月 2009 No Comment

NHKが4月に放送した「シリーズ・JAPANデビュー第1回放送・アジアの『一等国』」の内容をめぐって、ネットを中心に波紋が広がっている。
その内容は、日清戦争後に、日本初の植民地となった台湾を日本がどのように統治したのかを描いたものであるが、それが極端に偏向しているというのだ。
そこでは戦前に日本の教育を受けた台湾人のインタビューが恣意的に編集され、彼らがあたかも、戦前の日本に対して多大な恨みを持っているかのような内容になっていた。しかも、その偏向した内容に対して、制作者であるNHKは、「内容には問題はない」という言葉を繰り返し、視聴者からの批判を、ただ、やりすごせばいいという態度で逃げまくっているのである。

台湾を訪れた日本人は誰しもが彼らの親日的な態度に驚かされる。
僕も何度か台湾を訪れたが、その度に、彼ら、特に戦前の植民地時代を知る世代の人々の日本に対する想いの深さに、逆に、感動させられた。特に、山岳地域に住む高砂族の長老達、彼等は誠に立派な日本語を話す。そして、彼らの少年、少女時代にいかに、日本人によくしてもらったかを語るのである。
そして、その日本語を聞いていると、その昔、日本人はこんなに美しい心で、美しい言葉を話していたのかと、逆に、今の日本語の乱れが恥ずかしくもなる。
現代の日本人こそ、台湾に学ぶべきところが多いのではないか。そんな気がしてくるのである。

それなのに、あーそれなのに、それなのに...
日本人は終戦の時に台湾の人々を置き去りにしてしまった。
そして、日中国交正常化の時に、もう一度、台湾を切り捨てて大陸の中国を取った。
そして、今回のNHKの放送で3度目、今度は、台湾人の心をも切り捨てようとしたのである。

実は、僕は、今回のNHKの放送がNHKと中国共産党との策謀だとか、NHK内に巣食う左翼勢力の情報戦だというような話にはあまり興味がない。本当のことはよくわからないからだ。
それよりも、僕が出会った何人もの台湾の長老達の心がまた傷ついてしまったのかと思うとそちらの方が気になる。彼らが怒っているとすれば、その本意は、戦前に日本が台湾を植民地化したことを怒っているのではなく、戦後、その台湾を捨てたことに怒っているのだ。
しかし、そんな彼らの心からの言葉を、NHKのドキュメンタリ制作者が勝手に自分の「思想」を語るネタとして利用したのである。僕はそのことが許せないのである。

しかも、多くの視聴者が今回のドキュメンタリに対して怒りの声を上げているにもかかわらず、「内容には問題ない」を繰り返すだけの姿勢には、全くもって納得がいかない。
勿論、日本の台湾に対する植民地政策が全て正しかったわけではないのはよくわかる。僕だって、戦前の日本人が台湾人を全く差別しなかったなどとは思わない。
しかし、NHKが、自分達の一方的な「思想」を全国放送という強大なシステムで流しておきながら、それに対する批判は正面から受け止めようとはしないのはあまりにも身勝手ではないのか。

もう時代は変わっているのだ。今までのように一方的な放送をして、視聴者を啓蒙したつもりになってすましている時代ではないのだ。
今からでも遅くはない。制作者はちゃんと議論の場に出てきて、自分の言葉で説明してほしい。
それが公共放送が責任を取るということだと僕は思う。

まさむね

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