Articles Archive for 7 月 2009
テクノロジー・ビジネス »
BeeTVが開局してはやくも2ヶ月が経過した。
コーナーのひとつとしてAvexの音楽PV、2000曲の見放題サービスが始まって、益々好調のようだ。月額300円でこれだけバラエティに富んだ映像が見られるというのは確かに、他にはない。TVと名づけるだけのことはある。
ご存知の通り、docomoは来年よりLTE(Long Term Evolution)方式を採用したサービスを開始、また、KDDIも2012年には同方式を採用、最大100Mbpsの高速通信サービスが開始される。
また、ソフトバンクは当初は、HSPA+方式を採用、そしてゆくゆくはLTE採用の意向とも見られている。
いずれにしても、携帯電話は一気に高速通信が当たり前の世界に入っていくのである。そうなっていくと、当然、携帯電話で動画を見るというサービスが今以上に重要なる。これは自然の成り行きであろう。
勿論、そういった流れの先頭に立つという意味で、今回のBeeTVの開局があるわけであるが、現時点ではまだ、配信している各番組が実験中、手探りの状況にあると言ってもいい。
ただ、逆にそういった状況だからこそ、BeeTVは興味深い。本エントリーでは、そこから見える携帯電話における動画の適性、方向性を探ってみたいと思う。
【動画の有用性】
もともと、テレビのドラマの役割には、その内容を楽しむというだけではなく、話の筋を友人達と共有することによって、話題にするというある種コミュニケーションのネタとしての役割があった。
しかし、携帯電話の普及によって、友人達と気楽にコミュニケーションが取れるようになる。すると、ネタとしての連続ドラマの価値が徐々に下り、結局、連続ドラマの視聴率が下るという結果になってしまったのである。
そして、コミュニケーションツールとしての役割が低下すると同時に、ドラマのもうひとつの役割、すなわち有用性という面が目立つようになってくる。例えば、最近のドラマの随一の高視聴率ドラマ「Mr.Brain」では必ず、脳に関する豆知識が披露される。ちなみに、昨日の放送では微笑みの起源について語られていた。
さて、BeeTVであるが、そこで常にBest5の人気をKeepしているのが「KOI☆AGE~恋するアゲハ~」である。このドラマは、小西真奈美扮する雑誌のフリー記者がキャバクラに潜入してそこで様々な人間に遭遇するというドラマであるが、そこにはちゃんと、キャバ嬢達の悩み、髪形、作法などの情報が丁寧に描かれている。最近の若い女性のなりたい職業のひとつとしてキャバ嬢というのがあるらしい(もしかして都市伝説?)が、そういった層へに対して、「役に立つ」というニーズを満たしているようなのである。
また、その他のドラマにしても、「ラブコネクター~恋愛工作人~」「40女と90日間で結婚する方法」というハウツゥ物的な作品が並んでいるのである。
ただ、その中で「とっても甘いの~C’EST TRES DOUX~」というパリロケを敢行している香椎由宇主演のドラマがあるのだが、これはパリという世界の実感が薄いせいか、お金をかけた割には順位はそれほど高くないようである。
これは僕の仮説であるが、人は道具(機械)に対して抱く「使用役割イメージ」からなかなか抜け出せないものなのである。テレビは娯楽機、PCは仕事機、そして携帯は実用機としての強いイメージがあるうちは、携帯電話に対して、どこか役に立つことを期待するということもあるのかもしれない。また、一方で、日本ではPCがゲーム機として大衆化しないのは、その「使用役割イメージ」のせいかもしれないのだ。
【映像のリアルさ】
BeeTVの売りのひとつが、「テレビでは流せないものを携帯で」というものである。それはBeeTVの番組の中でも和田アキ子、小倉智昭といった大御所が何度も口にしている。僕としては、そういった大物達の次世代に対する責任として、こういった新しいメディアへ逃げ込むのではなく、テレビの可能性を広げるというところで頑張って欲しいという希望もあるのだが、それはしかたがないのかもしれない。とにかく、携帯はテレビに比べて「本当のこと」が流されるメディアという立場にあるのは間違いないところだ。
数年前にケータイ小説というのが大流行した。その時のキャッチフレーズが「実話をもとにした」というところにあった。『恋空』もその話が事実であるということが宣伝文句として使われていた。しかし、実際は「実話をもとにした」というキャッチフレーズは、それはそれで、「そういうフィクション」だったのである。しかし、これは功を奏し、ケータイ小説は大ブレークしたのであった。
今でもコンビニなどで、「本当にあった」○○話というような雑誌が所狭しと並べられているが、そういったマイナーな漫画誌にしても携帯電話にしても、いわゆるテレビや新聞というマスメディアが建前のみを語るメディアになっていく一方で、リアリティのあるメディアとしての役割を担っているのではないだろうか。
だから、地上波のテレビでは番組という形式に収まらない「破片のような」映像こそ、ここでは価値があるのかもしれない。
例えば、BeeTVの人気番組に東方神起やEXILEのMOOLOGという動画ブログがある。これは例えばメンバー達が控え室でトランプをするという程度の映像なのだが、それが携帯で見るとリアリティのある映像破片として見えてくるのだ。おそらく、地上波では没になるであろう「ただの」ダラダラとした日常、携帯電話だからこそ価値が出ているのだと思う。
そこには、『「ドキュメンタリ」という名前のウソの真実』=『あらかじめストーリーのある現実物語』ではないリアリティがあるといってもいいだろう。
【人間関係映像】
さらに、このMOOLOG(動画ブログ)の中をもう少し詳細に見ていくと気づくところがある。実は、これらの映像で面白いのは、彼等一人一人の個性(キャラ)が出るところでは実はない。東方神起なり、EXILEなりのメンバー間の人間関係が面白いのだ。キャラはある程度、自分で作れるものだが、人間関係は、創作物を超えた残酷さが映し出るものなのである。例えば、東方神起の楽屋でのトランプのシーン。トランプのあとで罰ゲームのシッペが行なわれるのだが、誰が誰に強くシッペをするのか、誰は出来ないのか...そういった本当に微細な感情に僕達は興味をそそられてしまう。
今後、いわゆるテレビ的格とは別の、真実の序列が垣間見られるような映像が配信されれば、人々は飛びつくような気がする。
【アップの多用】
携帯電話のデメリットのひとつは、明らかに画面の小ささというのがある。そして、ずっと携帯を手で持っていなければならないという不自由さがある。それゆえに、より映像を見やすいようにとアップの映像が多用される傾向がある。それはそれで仕方のないことだ。
おそらく、今後は一歩進んで、そのアップの多用を逆に利点として活用している番組が有効になってくるに違いない。
現段階のBeeTVではそんな番組に一番近いのは益若つばさのMOOLOGだと僕は思う。これは現代のカリスマヤンママモデルの日常生活をただ追っていくという番組なのだが、これが意外に面白い。彼女が着用しているブレスレットやペンダントが次々にカメラアップで紹介されて、彼女なりの言葉で解説されていくのである。
詳細に関しては僕は門外漢なので批評することはできないが、おそらく、彼女のフォロワーはそのひとつづつが有用な情報なのだろうし、同時に彼女の旦那でモデルの梅田翼、そして二人の間の息子との人間関係や生活の仕方が垣間見れて、それはそれで人間関係映像としても貴重なのだと思う。
そういえば、現在、アメブロ上位には、常に辻希美、杉浦太陽、藤本美貴、北斗晶、佐々木健介、ダルビッシュ紗栄子等の既婚者が名前を連ねるのは、生活の知恵を教えてくれるという有用性がありそうで、しかも同時に人間関係がわかりそうという要因があるのではないだろうか。
【テロップの使い方】
携帯動画番組はどこで見るか。おそらく寝る前のベッドの中、くつろいだソファでとかなのだろう。しかし、多くの人にとって、携帯の使い場所として重要なのが電車の中である。ただ、そこでは当然音が出せない。勿論、イヤフォンをしてという選択肢もあるが、それもわずらわしいときもある。そんなとき、完全字幕版というのは意外に嬉しい。まるで記事を読むように映像を楽しむことが出来るからだ。まるで逆の発想だが、そこでは、字が読めて、しかも絵としての映像も同時に楽しめるだ。
例えば、BeeTVの「鳥肌怨読棺(とりはだおんどくかん)」という国生さゆりが朗読する怪談話がまさにそれだ。テレビでは音のない状態は10秒とは作れないという。「テレビが壊れた!」というクレームが入ってしまうためだ。ただ、携帯に関しては、こういった楽しみ方も出来る。この「映像付読み物」も携帯ならでは、あるいは携帯の新しい可能性のひとつかもしれない。
【メジャーには厳しい】
BeeTVの当初の売りのひとつは、和田アキ子やみのもんた、小倉智昭といったテレビ界の大物が登場し、「本音」を語るというものだった。しかし、結果としてみると、それらの番組はそれほど人気があるようには思えない。実際に、その2つの番組がベスト5にランクインするというのはめったにないようなのだ。
テレビでは、一番、「言いたい事を言っている」というのを売りにしている面々だが、それはあくまで、テレビという制度内の話にすぎなかったのではないか。携帯電話というインターネットの世界に投げ出された彼等の声は、残念ながら「凡庸な年寄りの愚痴」にしかなっていないのだ。2chなどの匿名掲示板での辛辣な噂話に比べると誠に牧歌的なその老人達の戯言。BeeTVに人を呼ぶには彼達のメジャー感は重要だったのかもしれない。しかし、彼等の利用価値はそれだけだったのかもしれない。
和田アキ子の対談相手としてBeeTV「和田アキ子最強バトル!」に登場した太田光が必要以上にインターネットを嫌悪する理由がわかるような気がする。彼は独自の勘で、化けの皮がはがされる危険を察知しているのかもしれない。
【速報性への期待】
まずは速報性という問題。例えば、上記の東方神起のMOOLOGでは、6月中旬の大阪城ホールの楽屋の映像が6月の下旬にようやくアップされていた。編集、アプルーバル、エンコード、アップなどの手順はあるのは理解するが、2~3日後に見られれば、さらにリアリティが益したのではないだろうか。ニュースでは出来ていることだ。いろんな手順を省略すれば出来ないことはないと思われるがどうだろうか。
あるいは、正式版では様々な手順に2週間かかるとしても、例えば「ダラダラ版」などと称して、未編集映像を流すようなことは出来ないものだろうか。そちらも見る人は見るというスタンスであればアリだと思われる。
【尺の長さの可能性】
現在、docomoで流せる動画の容量は10MBである。そこで見るに耐えうる動画を配信するには、約5分程度の尺が適切だといわれている。それ以上になるとどうしても画質が劣化してしまうのだ。実際、BeeTVのドラマのいくつかは、10分近い尺のものがあるが、それによって画質が見るに耐えないものになっているものがないとは言えない。これが後にDVDとして販売することを踏まえた戦略というわけではないだろう。現時点ではここにひとつの限界がある。しかし、今後の、高速通信環境で、その制限は段々緩和されていくはずだ。
【物販との結びつき】
これも今後の課題だろう。映像を見せて、それをキッカケとしてものの販売をする。BeeTVでは実現していないが、今後、そういったサイトが増えてくるのは確実だ。自分にはそのノウハウ、アイディアはまだないが、今後、考えていきたい。現在、BeeTVというプラットフォームで一番、実現しやすいのは、AvexのPVのダウンロードビデオクリップとしての販売だろう。現在は勿論、ストリーミング配信だけだが、同時にビデオクリップ販売をすれば、ビジネスとして成立するような気もする。
そして、これは現時点では、テレビでは出来ない。携帯ならではの機能なのである。
【多様性への期待】
さらに、これもテレビでは出来ないことだが、例えば、東方神起のMOOLOGにしても、それぞれのメンバー各個だけにカメラが向けられ、それぞれがチャンミン編、ユンホ編、ジェジュン編...というような多用な選択肢を用意してもらうことは出来ないだろうか。同じ場面を別々のカメラで多角的に捉えるというのはマルチメディアでは最も得意な分野だと思われるが、今のところ、その可能性を生かしきった作品というものがないのが残念だ。
【インタラクティブ性への期待】
携帯電話とテレビとの一番の違いは、インタラクティブ性にある。これは当然のことだ。しかし、BeeTVではまだその機能が使われていない。
例えば、一つ企画を思いついた。それはこうだ。
多くのタレント達がある特定の有名人との思い出や体験を面白おかしく語る。あるいは、頭の中のイメージだけで似顔絵を描いてもらう。そして、その語られているのは誰だ?描かれているのは誰だ?というクイズを毎回出すのだ。そして、何人ものタレントに話を聞いていく(絵を描いてもらっていく)うちに誰かが判明していくというような仕掛けをつくってはどうだろうか。そして、最も早く正解を出したユーザーの中から何人かにプレゼントを出すという話にするのだ。
これならば、プレゼントという有用性と、タレント間の人間関係もわかったりする上に、ユーザーがインタラクティブに参加する事が出来る。
是非、ご一考をお願いしたいものである。
以上、BeeTVに関して、誠に勝手なことを書かせていただいたが、今後、携帯で動画という新たな未開拓分野での成長を、このBeeTVが引っ張っていって欲しいところである。
まさむね
J-POP »
w-inds.の2009年のツアー、Live Tour 2009 “SWEET FANTASY”が始まった。
今年は、パシフィコ横浜を皮切りに、8月28日の鹿児島までの全国ツアーである。
情報によれば、ツアー中、備え付けのラピナビという機械に携帯をかざすと特別サイトへアクセス、特別の待受けがゲットできるらしい。(知り合いからの写メ)
中でも注目なのはエレキーギターを演奏する緒方龍一の待受けだ。
そして勿論、このギターは、リッケンバッカー300、龍一のブログ『シャブログに散る!!』(リッケンばっかー 2007/7/30 )の記事の中でも出てくる代物だ。
このブログには、「先日札幌公演がありまして、そんときにおとったんからリッケンバッカーいただきました。」とある。
ご存知の通り、龍一の父親は、札幌のキャバーン倶楽部のマスターをされていて、キャバーン倶楽部といえば、ビートルズコピーバンドの聖地である。
そして、リッケンバッカーといえば、ビートルズのジョン・レノン、ジョージ・ハリソンの愛用機として有名だ。特にビートルズ初期のジョンレノンの象徴とも言えるほどの名機だと僕は思う。「All my Loving」「すてきなダンス」のリズムプレイ、「You can’t do that」のいかにもジョンらしいソロプレイ、そんな歴史的名演奏はリッケンから生れているのである。
おそらくこのギターは龍一の父親のいろんな想いが込められているに違いない。
そんなことを考えると、ビートルズ好きな父と、それを受け継ぐミュージシャンの息子への絆という物語が見えてくる。
ただし、この写真では、龍一は、かなり低い位置でギターを構えている。まるでZEPPELINEのジミー・ペイジ(左画像)のようだ。
これは私の想像であるが、(w-inds.のストイックさに明日の可能性がある)でも書いたが、龍一はZEPPELINEもお気に入りのはずだ。
そういう意味で、この待受けは、ただのアイドルの写真ではない。
ビートルズ、ZEPPELINE、そして、緒方龍一親子のコラボの一葉なのである。
そういえば、w-inds.のもう一人のメンバー涼平も、彼が敬愛するマイケルジャクソンの死に対して、ブログ涼平の充っ子クラブ ~AB-BOYでこんなメッセージを出していた。
この世にたくさんの影響を与え一つの時代を築いた素晴らしい人です。
亡くなってしまった事で本当に伝説になってしまいました。
良い音楽と良いダンスをありがとう!
簡潔な表現だが、心のこもった追悼の言葉ではないか。
このあたりも、w-inds.がただのアイドルではないことがお分かりいただけると思う。
さて、今からではチケットも難しい人は、会場には入れないとしても、とりあえず、会場近郊に出没して、待受けをゲットしてというのも乙なものかも。
そしてチケットを持っている人は、龍一がこのギターを弾くシーンがあるか、それもこのツアーでの一つの楽しみになるに違いない。
ちなみに、去年のツアーでは、「Fire Flower」という曲で、これまた名機、ストラットキャスターで、ギターの腕前を披露していた。
まさむね
2009.12.06 日常生活の中で思わずつぶやくw-inds.のあのフレーズ
2009.10.29 本当の「歌の力」は、w-inds.の新曲「New World」にある
2009.11.26 w-inds.、最後に残るのは慶太、龍一、涼平、3人の声だ
2009.09.03 w-inds.ライブ、その隠れキリシタン的恍惚は特権的だ
2009.07.27 w-inds.のステージはマイケルが乗り移った甘美な夢だ
2009.07.12 名字と出身地から家紋がわかるか ~w-inds.の家紋~
2009.07.04 w-inds.のライブツアー特別待受けに見える龍一の想い
2009.05.25 w-inds.の龍一とジョンレノンが似ている件
2009.05.18 w-inds.とモーニング娘。どちらが勝っても嬉しいし悔しい僕
2009.05.08 w-inds.のストイックさに明日の可能性がある
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携帯電話の検索はPCの検索とは違って、最初の1ページに表示されるサイトの数に限定がある。
docomoで言うならば、検索結果画面のトップに来るのが「iメニューサイト」の4つ。
そして次に来るのが「その他ケータイサイト」の4つである。
おそらく、この8つに入ること、それがそのサイトにアクセスされるためには非常に重要になるのである。
そして、いかに1ページ目に表示させるようになるのかというSEO対策というのが大事になってくるわけだ。
しかし、どのようにすれば1ページ目に来るのか。xhtmlで規則正しく記述する。メタタグにキーワードを正しく入れるなど、ようするに基礎的な作法を守ることが第一になるのだが、それゆえに、役に立たないくせに、ただ、そういった作法を守っているというだけで頻繁に1ページ目に表示されてしまうサイトは逆に言えば目障りでしかたがないのである。
その代表格が「はてなキーワード」である。
残念なことに、僕はこの「はてなキーワード」で何か情報を得た記憶がない。それは明らかにWikipediaに、情報で劣るし、各種ブログには、情念で劣る。ようするに無用の長物なのである。それなのに、何故かのさばっている。
例えば、w-inds.という文字列で検索してみるとする。
「その他ケータイサイト」では次の順に表示される。
1位:w-inds.tv:ポニーキャニオンによる公式サイト
2位:w-inds.専用掲示板:ファンによるw-inds.に関する情報掲示板
3位:w-inds.涼平 Official Blog
ここまではわかる。しかし、4位に遂に現れるのが「はてな」である。
4位:w-inds.とは - はてなキーワード:「はてな」による極薄の情報
そしてここでページが変わってしまい、5位に「w-inds.」とは無料wiki、6位にVISIONFACTORYの公式サイト、7位に橘慶太のアメブロが続くのだ。まったくそれらのサイトを押しのけて「はてな」が来ることの公共的意味はどこにあるのだろうか。
「はてな」のスポークスマンであり、かつ、現代インターネット界の語り部・梅田望夫氏は、平野啓一郎との対談本「ウェブ人間論」でこのように語っている。
自分が取締役をしているから手前味噌になってしまうんだけれども、「はてな」というコミュニティってそういうもの(いわゆるエリートのコミュニティ)を目指しているところがあります。
今のところ「はてな」には知的レベルが高く能動的で先進的で、少しオタクっぽくって、IT好きというような匂いがあって、そうするとこのコミュニティが「面白い」と判断した結果として浮かび上がってくるコンテンツというのは、結構レベルが高くて面白かったりするわけです。
僕はちょっと待てと言いたい。「はてな - キーワード」のどこが知的レベルが高く、おたくっぽいのだろうか。確かに、「はてな」で書かれているブログのレベルは確かに高いと思わせるものがいくつもある。しかし、それはあくまで、その場で書いている人々のレベルが高いということである。
一方、「はてな」のデータベースたるこのキーワードのレベルの低さは、ただ邪魔なだけである。その昔、インターネットの世界では「べっこうあめ差別」というメアドドメインによる遊び的差別があったが、僕ははてな-キーワードを間違えてクリックしてしまうことを、敢えて、「はてな踏み」とでも呼んで、「失策」の代名詞にしたくなる衝動すらある。
インターネットの世界では同じようなものは2つは必要ない。そういう意味で、ここは一つ、「はてな」はWikiに対して、全面的な敗北を認めて、御勇退してほしいものだ。
もしも、梅田氏が本当に、インターネット全体のためを思うのならば、明日にでも出社後すぐに、「はてな -キーワード」のサーバーの灯を落としてほしいものである。
まさむね
テクノロジー・ビジネス »
昨日のエントリーでUNIXについて書いたが、UNIXについて書くのであれば、その付属エディタviについても一言、語っておきたい。
僕は現在、UNIX環境でプログラムをするような仕事をしていないので、vi自体はもうかれこれ数十年触ってすらいない。
しかし、viライクなエディタVIM32であれば、たまに使用し、その知的な便利さを味わっている。
ただ、おそらく、現在では、このエディタで出来るようなことは他の手段を使っていくらでも出来ることだとは思う。
それは、僕が知らないだけの話かもしれない。
しかし、それでも僕は敢えて、viライクなエディタvimを使うことがある。それはある種、懐古趣味的なところもあるのだが、一方で、自分が始めて使ったエディタに頭の中、そして指先が調教されてしまっているからでもある。
世の中には、例えば、MAC使いというような人々がまだ大勢いるが、彼等はおそらく、同じことがWindowsで出来たとしても、頭の中から、指の先までMACの世界観にイカれてしまっている人々なのだ。
それほど、OSあるいは、エディタというのは人を支配するものなのである。
さて、それでは今日はめずらしく、実践的なお話。「vim32ならこれが出来る」コーナーである。
そして、お題は...
1)縦に複数行の並んだ文字列を1行に、しかもTAB区切りで横に並べ直したい。
2)すべてのデータの最後にTABを付け加えたい。
3)ブログにアクセスしてくる人のアクセス先を調べる「なかのひと」データを多い順に並べたい。
まずは1)。例えば、下記のようなA列に並んだ都道府県を1行目に横にズラっと並べたくなったとする。
北海道
青森県
岩手県
秋田県
山形県
・
・
・
ようするに上の状態を下の状態にしたい時、どうするのかということだ。
北海道 青森県 岩手県 秋田県 山形県・・・・・
まずはvim32を立ち上げ、テキストを読み込み込む。
具体的には、メモ帳とかで開いたテキストをCtrl-cで全部コピーし、vim32の画面でマウス右クリックでPutするのだ。
すると縦に文字が並ぶ。それからカーソルを1番上の行に持っていく。1Gとか:1[ENTER]と打てば1行目に行く。わかりにくければ、勿論、カーソルキーを使うのも可。
viの特徴でもあるが、ここでkを押し続けてもいい。
さて、一番上の行にカーソルが着たら、ここでJ(大文字のJ)を押し続ける。
すると、下の行がどんどん、ブランク区切りでくっついてくる。そして、全部の行がくっついたら以下のラインコマンドを打つのだ。
:s/ /^I/g
ここで表示されている、^Iというのは、Ctrl-v、Ctrl-iを続けて入力をするという意味。vim32の世界ではCtrl-iとはTABのことなのである。それをラインコマンドに打ち込むときにはCtrl-v、Ctrl-iと連続して打てばいいのだ。
さらに言えば、ラインコマンドは、「現在カーソルのある行のブランクをすべてTABに変換」という意味である。
すると、縦に並んでいた文字列は以下のように横一列になるのであった。
そして、その部分をマウスで選び、右クリックでYank。するとバッファにその文字列が溜め込まれるである。
ただし、これは何万行もあるような場合は出来ないと思う。ちょっとした小ネタ程度の話だと思っていて欲しい。
さて、次は2)。
これは1)よりももっと簡単だ。1)と同様にまずはvim32を立ち上げ、テキストを読み込み込む。
そして、以下のようなラインコマンドを打てばいいのだ。
:1,$s/$/^I/
ここでの$は文字の改行前をあらわす。だから、改行の前にすべてTABを入れるという意味になるのである。ちなみに、行の改行直前が$なのに対して、行の最初、すなわち前の改行直後は、^であらわされる。
そして最後は3)だ。「なかのひと」のデータは下記のように組織名1(アクセス数) 組織名2(アクセス数) 組織名3(アクセス数) ...というような1行のデータである。
その部分をハイライトさせ、Ctrl-cでコピーする。そしてvim32上でPutするのだ。
するとこのような1行が表示される。
A大学(12) B社(9) C研究所(1) D学園(3)…..
そこで、それらを1)とは逆にそれぞれを1行づつに分離させる。
そのためにはこのように入力すればいい。
:s/) /)^M/g
するとこうなる。
A大学(12)
B社(9)
C研究所(1)
D学園(3)
・
・
・
ここで書いた^Mは、操作的には、Ctrl-v、Ctrl-mだ。Ctrl-iがTABをあらわすのと同じように、Ctrl-mは改行をあらわすのである。また、最後の/gは一行に複数回あったとしても、最初の1回ではなく、全部に操作を行うために入れる文字列である。
そしてここからはvim32好きには脳内アドレナリンが出る正規表現を使ったラインコマンドの出番だ。
:1,$s/\(.*\)(\([0-9]*\))/\2^I\1
細かく(まどろっこしく)解説するとこうだ。1行目から最後の行まで、なんらかの文字列(\(.*\))が来てから「(」が来て、またなんらかの数字(\([0-9]*\))が来て、「)」で閉じる各行を、まず数字が来て、次にTABを入れてから、最初の文字列が来る行に変換するのである。
もう何度も出てきたのでおわかりかと思うが、このコマンドにおける^Iは、Ctrl-v、Ctrl-iによって表示される。
すると上記の文字列はこうなる(はず)。
12 A大学
9 B社
1 C研究所
3 D学園
それで、これらの文字列をエクセルにでも持っていって(全行ハイライト時に右クリックでYank選択)降順に整列させればいいのである。
まぁ、これはほんの三例ではあるが、viライクエディタが出来ること、そして小難しいことがお分かりいただけたかと思う。
もし、暇がある方はお試しあれ。
まさむね




