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[24 9 月 2009 | No Comment | | ]

このシルバーウィークの中日の月曜日、川越に行ってきた。
川越は、江戸時代は川越藩の城下町として盛えた都市である。戦災を免れたため、歴史的な街並や寺院などが多く残されており、「小江戸」とも言われている。
確かに、蔵の町というエリアは、古くからの商家が並んでいて、味のある町並みになっている。現在は、NHKの朝の連続テレビドラマ「つばさ」の舞台になっているだけあって、時の人気スポットとして、いつも以上に混雑していた。これは、町の振興にとってはいいことなのであろうが、風情という意味では、どうなのだろうか。
しかし、この混雑を差し引いても、この町は魅力的だ。特に僕のような家紋マニアにとっては、まだ家紋が生きているこの町にいるだけで、そこはまるでディズニーランドのような楽しさなのである。
このページに掲載させてもらった写真は、今回の川越ぶらり旅で撮影した商家の家紋だ。
車紋は、川越まつり会館の創作紋。この紋は、川越祭りの山車の車を表現しているのではないだろうか。また、丸に三つ引両は、時の鐘の目の前にある近長という魚屋さんの紋、三盛り亀甲は、亀屋という和菓子屋さんの紋だ。
ここの写真の他、桔梗紋、竜胆紋、丸に十字紋、鷹の羽紋、蔦柏紋なども散見されたが、残念ながらこういう時に限って、携帯カメラの電源が切れて、それらは僕の記憶の中だけのものとなってしまった。
ここで、長喜院という寺の入り口の「陶路子」(「つばさ」のヒロインの実家に使われたという)という名前のお食事処兼甘味屋に入る。僕はクリームあんみつ、妻は抹茶宇治金時を頼む。一般的には観光地での食事は値段が高くてあまり美味しくないというのが相場かと思っていたのだが、そんな話は今は昔、これらの甘味は十分、二人の舌を楽しませてくれた。
最近、テレビではこういった観光地中心のグルメ番組が増えているが、その影響であろうか、心ある店は必死に勉強と工夫を重ねているのであろう。味にしても、接客にしても、そのレベルはどんどん上がっているように思える。
こういった日本中の観光地の小さな努力の積み重ねが次の時代に日本が観光大国になるための底力となっていくに違いない。頼もしい限りだ。
さて一休みした後は、寺巡りだ。寺紋を確認しながら、その寺の歴史を想像するのが楽しい。近所にあった法善寺の寺紋は、長野や青山の善光寺と同じ立て葵だった。確か、あの善光寺は天台宗と浄土宗、そしてこの法善寺は浄土真宗系だ。宗派が違うということは法善寺が善光寺の末寺というわけではないであろう。なのに、この寺紋、起源が気になるところだ。今度、調べてみよう。
また、さらに駅の方に歩いた右側に、蓮馨寺があった。この寺には三つ葉葵紋と三つ鱗紋が目立つ。(左写真はwikiより)社伝には「天文十八年(1549)、川越城主、大道寺駿河守政繁の母君、蓮馨大姉が、民衆の心の安らぎの場として、当山を創建しました。」とあるが、この大道寺家は後北条家の重鎮の家柄だ。おそらく三つ鱗紋は、その流れで使用されているのだろう。後に、江戸時代、この蓮馨寺は芝増上寺との結びつきを強め、三つ葉葵紋を寺紋とするに至ったことが想像されるが、その後も、寺の起源を大事にする意味があってかこの三つ鱗紋が平成の世にも受け継がれている。それがなんだか嬉しかった。
特になにか目的があっての川越への日帰り旅行というわけではなかったが、それなりに楽しい休日であった。
今度は、携帯カメラの電池を確認してから出かけよう。
まさむね