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柏紋者には創業者が多く木瓜紋者には女傑が多いのか

2 11 月 2009 No Comment

有名人の家紋を調べていくと、少しずつではあるが、その家紋を持つ人々の特徴らしきものが見えてきて面白い。
勿論、これは僕の個人的なイメージの話であって、客観的に、「ある家紋を持つ人がどういったタイプであるとかないとか」という話ではない。
以前のエントリー「家紋占いというものは成立するのだろうか」でも書いたが、「家紋占い」というようなものは現時点では難しいと言わざるを得ない。
それでも、僕のイメージの与太話として、以下、読んでいただければと思う。


木瓜紋
木瓜紋の木瓜(もっこう)とは何だ?そもそもそれすらもわかっていないところがこの紋の面白いところだ。詳細は、このエントリーをお読みいただくとして、僕はひそかに”女陰”説を支持している。
僕がいささかスケベだからかもしれない。しかし、そう思ってこの紋を眺めてみると、そう見えないことも無いから不思議だ。で、そこからの連想だが、この木瓜紋を持つ女性の有名人が目立つような気がしている。例えば、樋口一葉、平塚雷鳥、平林たい子、岡田嘉子、樋口恵子、広末涼子、そして三船美佳。いずれ劣らぬ、女傑ではないか。左の画像は、樋口一葉の木瓜紋である。


茗荷紋
丹羽基二先生は、「家紋と家系」事典で、この茗荷紋について「霊力の強い点から、芸能界で成功する人も少なくない」というようなことを書いている。確かにそんな気もする。
この茗荷紋の茗荷は、摩多羅神というちょっとわけのわからない神様のシンボルだ。
木瓜(もっこう)もそうだが、実は、摩多羅神というのもどういった神様なのか、はっきりしないのだ。このいい加減さが日本文化のいいところでも悪いところでもある。憤怒の神、性の神、食人の神などといろいろな説があるらしい。いずれにしてもどこかディオニソス的=魔的な匂いのする紋だ。三島由紀夫、角川春樹、そして北野武...言われてみれば、どこか心の奥に悪魔が潜んでいそうな面々がこの茗荷紋を持っている。左の画像は、三島由紀夫の茗荷紋である。


柏紋
柏紋は海に関係する人々の信仰を形にしたものではないだろうか。宗像神社、恵比寿神社の神紋が柏紋だからだ。
日本という国は元々、北から南から海を渡ってきた人々が作った国である。
僕は日本人の中には海洋民族独特の冒険心の強いDNAが潜んでいるのではないかと思っている。そして、柏紋を持つ人々は、冒険心の強い起業家が多いような印象がある。
高田屋嘉兵衛、渋沢栄一、御木本幸吉(ミキモト創業)、小菅丹治(伊勢丹創業)、森永太一郎(森永製菓創業)、大谷米太郎(ニューオータニ創業)...左の画像は、渋沢栄一の柏紋である。


竹笹紋
竹というのは、不思議な植物だと子供の頃から思っていた。百年に一度、花が咲くという「伝説」も面白い。何よりも、茎と葉と竹の子、一つの植物からの派生物とは思えない。
他に似たものが無い、まったくユニークな植物だ。
横溝正史、竹山道雄、藤沢周平、大藪春彦等、芸術性の高い作家というより、個性的な文学者に多いような気がする。そういえば、宮沢賢治や谷川俊太郎も竹笹紋者だ。左の画像は、横溝正史の竹笹紋である。


桔梗紋
桔梗紋は悲劇の紋。これは、よく言われる話だ。
太田道灌、明智光秀、坂本龍馬、大村益次郎、野呂栄太郎、桔梗を紋所にしている有名人の多くが非業の死を遂げているからだ。
僕もこの桔梗紋の悲劇性については、その神秘性に惹かれて「平将門と桔梗との因縁都市・東京の歴史」「靖国問題は将門の桔梗への怨念が起しているの(かも)」というようなエントリーを書いてしまった。左の画像は、野呂栄太郎の桔梗紋である。


桜紋
桜という花は美しいと同時にどこか死を感じさせる花である。
これは僕の持論だ。また、明治以降この桜は国家主義の象徴のように扱われた。「桜(1)その国家主義的象徴」参照の事。
桜紋を持つ有名人としては、「君死にたもうことなかれ」と詠った与謝野晶子、暗殺された原敬、難解な大長篇小説『死靈(しれい)』を書いた埴谷雄高がいる。
どこか死の匂いというのもあながち的外れではないと思うがいかがだろうか。一方、桜の持つ美を代表するのが吉永小百合だ。ちなみに左の画像は、埴谷雄高の桜紋である。


梅紋
梅は天神様の象徴。天神様はご存知の通り、菅原道真の怨霊調伏のための神社である。だからかもしれないが、この梅紋を持っている人は、学問、芸術の香りのする面々がそろっている。
大名としても、加賀の前田家、筒井順慶、金森長近と文化人武将が並ぶ。
また、近代以降の文化人としては、倉田百三、梶井基次郎、岡本太郎、中上健治、山下清、筒井康隆達が梅紋を家紋にしている。
梅紋者としての自覚がそうさせるのだろうか。左の画像は、山下清画伯の梅紋である。


目結紋
コウケチという染めかたの事を目結染といった。そこから目結紋が生まれたといわれている。
一族の結束の固さをこの目結紋で象徴しようとしたのだ。
しかし、僕のイメージだと、そんな結束も時々、ほころぶような滑稽さを持っているような...
貴乃花と和泉元彌の紋だからだろうか。伝統を背負う一家にしては、あまりにもバタバタした印象なのだ。左の画像は、貴乃花の目結紋である。


橘紋
桜が死の象徴だとすれば、この橘は生の象徴だ。その昔、平安京の内裏にある紫宸殿正面の階段から見て右には橘の樹、左には桜の樹があった。それは、この桜と橘の対比をよく表している。日蓮、山中鹿之助、井伊直弼、勝新太郎、江川卓、小和田家、北島康介...これが橘紋を持つ人々だ。僕はどことなく、元気で、そして意志の強い人々の系譜を感じさせるが、どうだろうか。左の画像は、勝新太郎の橘紋である。


雁金紋
雁(がん)は、空を揃って飛んでいく。それは、一族の結束と、自由を表していた。また、あの世への使いとしての雁というイメージもあった。
鳩山首相は雁金紋を持っている。勿論、おじいさんの鳩山一郎元首相も雁金紋だ。
その他、芦田均首相、犬飼毅首相も雁金紋。数は少ないが、4人の総理大臣を輩出しているというのは素晴らしい紋ということだろうか。僕が知っている限り雁紋者が一番だ(「雁金紋の鳩山由紀夫首相誕生記念、家紋別首相一覧」)。左の画像は、鳩山家の雁金紋である。


五瓜紋
最後に五瓜紋だ。
この紋を持つ面々はどこか天才肌、孤高といったイメージがある。
織田信長、吉田松陰、乃木希典、そして木村拓哉。
なんかカッコいい人が多いような気がする。そういえば、無頼派を気取った織田作之助も五瓜紋だ。左の画像は、乃木希典の五瓜紋である。

以上、僕の偏見も含めた家紋とそれを持つ人々のイメージである。

有名人の家紋」の調査は、まだまだ続く。現在、家紋が判明した800名を超えた。目標は1000名だ。

まさむね

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