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御前歌披露したEXILEも正しい日本文化の継承者だ

28 12 月 2009 No Comment

今年のレコード大賞は、誰が取るだろうか。
個人的には、勿論、w-inds. x G-DRAGON(BIGBANG)の「Rain Is Fallin’」に取ってほしいが、客観的に見れば、やっぱり本命はEXILEの「Someday」で、対抗は東方神起の「Stand by U」だろう。
いずれにもしても今年も、男性のボーカル&ダンスユニットが強いと僕は思う。

それにしても、ここ数年のEXILEの安定性は群を抜いている。しかも今年は、天皇即位20周年記念式典において、御前歌を披露までした。さすがにATSUSHIはサングラスをはずして歌った(左画)らしいが、これ以上の栄誉はない。
一部で、EXILEの風貌から判断して、今回の式典で歌わせることに反対するむきもあったようだが、僕はよかったと思っている。
なぜならば、EXILEこそ、皇室の美意識の源泉である平安文学の「雅」を現代に伝えるボーカルグループだと思うからだ(「(R&B)+平安文学=EXILE」にも類似指摘あり)。
例えば、昨年のレコード大賞の受賞曲「Ti Amo」の冒頭の歌詞を見てみよう。

日曜日の夜は ベッドが広い 眠らない想い 抱いたまま朝を待つ

これは、独り寝の寂しさを女性の立場から歌った曲である。

女性は屋敷で男性の夜の訪問を待ち、逢瀬の後、朝になると、男性は帰っていく。
ご存知の通り、この切ない出会いと別れのシステムがあの王朝文学を生み出したのである。
例えば、これは百人一首にも選ばれた藤原道綱の母の名作だ。

嘆きつつひとりぬる夜の明くるまはいかに久しきものとかは知る

「また、来てくれなかったあなたのことを嘆きながら過ごす独り寝の夜が、こんなに長いなんて、あなた、わかってるのかしら」というような意味である。どうだ。これは「Ti Amo」の世界観と全く同じではないだろうか。

おそらく、宮内庁もEXILE的世界に、王朝文化の伝統を確認しての今回の採用になったのではないか。というのが僕の深読みだ。

現代ほど、日本の伝統とは何かということが、社会全体で揺れている時代はない。
日本人の共通前提としての「日本とは何か」という観念が揺らいでいるのだ。
ある人は、靖国的国家主義に日本の伝統を見ようとする。
そして別の人は、江戸のサムライ精神にそれを見ようとする。
また、職人の技術や粋に日本人らしさを見ようとする視点も脈々とあるような気がする。
僕などは、鎌倉武士的な個々人の開拓者精神にこそ、日本らしさを見たい気がするが、それはあくまで個人的な話だ。

今のところ、それぞれの人にそれぞれの日本らしさの感じ方があってもいい。
むしろ、その多様性こそが日本文化の層の厚さだし、伝統だとすら言ってもみたくなる。

そういう意味で言えば、「たおやめぶり」の伝統に日本を見る人々がいてもいいだろう。
EXILEは確実にその流れの上にあると僕は思う。

まさむね

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