白鵬はとてつもない境地に達しているのかもしれない
春場所が終わった。
やはり白鵬の優勝で終わった。おそらく、ほとんどの人が予想した通りであろう。
勝利者インタビューで白鵬はこう答えた。
「勝たないような相撲をとりたい」
これはインタビュアーが「負けないような相撲ですね」というようなことを言ったのに対しての答えだった。
一瞬、日本語の使い方がおかしいのか?とも思ったが、彼は「これは深い話だ」と付け加えた。
解説の北の富士さんは、「無欲」ということだと語っていた。そうだ。
僕は以前から、白鵬の相撲を見ていると勝つ相撲というよりは、相手が負ける相撲のように見えていた。
つまり、いつの間にか、相手が負けているのだ、それは逆に言えば勿論、白鵬がいつの間にか勝っているということなだのだが、おそらく、それが「深い話」の核心のような気がする。
つまり、平常心で、普通に闘えば、自然と勝つということ、それどころか、「勝とうする」ことが逆にスキを生み出す。だから「勝とうとして」はいけないということなのだろうか。
もしかしたら、白鵬はとてつもない境地に達しているのかもしれない。
一方、僕の贔屓の把瑠都は白鵬とは別の路線でとにかく力強い。
琴欧洲が、時として陰欝な印象を与えるのに対して、彼は常に陽だ。勿論、土俵を降りれば琴欧洲の笑顔も素晴らしいのだが、土俵上で彼が発散する欝な空気はいかんともしがたい。それに比べて把瑠都の陽性は天性のものだろう。素晴らしい。
かつてのバルチッククレーン(相手の肩越しに上手を取って強引に吊る)戦法は陰を潜めたがそのかわり、あの突っ張りはいい。
来場所が楽しみである。
朝青龍がいなくなって、盛り上がりが心配だったが、やっぱり大相撲は伝統芸能だ。一人の力士云々でどうこうなるような組織ではない。
関係ないが、その点、亀田が惨敗したボクシングは大丈夫だろうか。
いまだに亀親父がジャッジにクレームとかつけてるし...
まさむね





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