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男性はなぜ元カノの名前をアドレス帳から削除しないのか

20 4 月 2010 No Comment

先日、会社の飲み会で何故、男性は元カノの携帯電話の番号をずっとアドレス帳の中に残し続けるのかというような他愛の無い話になった。
明確な理由があるわけではないがなんとなくという結論だった。
女性からしてみれば、それは気持ちのいい話ではないようで、嫉妬するというよりもなんか寂しいということらしい。
話はそれで済んだ。
後で、考えた。もしかしたら、これこそ言霊の思想なのかもしれないと。

万葉集の冒頭、雄略天皇の歌にはこんな一節がある。

我れこそば 告らめ 家をも名をも

つまり、野にいた女性に対して、天皇が「名前を教えてほしい」と問いかけるのである。これは端的に言えば、名前を知ることによって相手を支配出来る思想というものがその根本にあるのだ。

名を尋ねる=求婚
名を知らせる=受諾

古代、名前を知らせる、あるいは知られるというのはそれほど重要な意味があったのだ。
古典などで女性の名前が出てこない、だから、本当に彼女たちが何と呼ばれていたのかわからない。
例えば、紫式部も清少納言も決して、それは名前ではない。それは後世の人が名前がないと不便だから便宜的にそう呼んでいるだけだ。
清少納言=清原家で少納言というのは彼女の父親の素性、紫=源氏物語の紫の上に由来、式部は父親の官職という意味しかないのである。

さて、冒頭の与太話もそうだが、この、名前を所有することによって、相手を支配するという感覚は実は現代でも生きているのではないかと思った。
例えば、「千と千尋の神隠し」でも湯婆婆に名前を取られたハクや千尋は湯屋で働かされることになるし、「DEATHNOTE」ではデスノートに名前を書かれることによって命すら支配されるのだ。

こういうことに思い至ると、日本人の伝統というのは思いのほか、根深いのではないかと思った次第です。

まさむね

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