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大相撲で頑張る白人達の話

21 11 月 2011 2 Comments

今日も昨日に引き続き、大相撲の話題をしたいと思います。

今日のテーマは白人力士です。

現在、幕内以上の白人力士は、碧山(ブルガリア)、魁聖(ブラジル)、阿覧(ロシア)、黒海(グルジア)、臥牙丸(グルジア)、栃の心(グルジア)、琴欧洲(ブルガリア)、把瑠都(エストニア)の8名がいます。いつの間にか沢山になりましたね。
10年ほど前までは、いわゆる小錦、曙、武蔵丸といった超大型ハワイ系の力士がいて、彼らにひきづられるようにして、力士の体格がどんどん大きくなりました。ただ、一方で動きが鈍くなり、すぐに前に落ちる相撲が目立ったり、怪我が増えたというマイナス面もありました。
でも、僕は、褐色の超大型力士が好きでした。そのおおらかなたたずまいと独特の明るさがあったからです。

そんなハワイ系力士の明るさを、一番引き継いでいるのが大関・把瑠都だと僕は思います。今日の相撲も、鶴竜に中に入られ、もろ差しを許しながら、肩越しに両上手を引き、強引に吊り出してしまいました。こんなことが出来るのは、把瑠都だけです。

僕は子供の頃から、若浪や陸奥嵐といった吊り技系の力士が好きでしたね。ただ、近年、朝青龍がたまに見せるくらいで、吊りを得意とする人が減ってきて凄く残念でした。
そんな朝青龍引退後、唯一残った吊り技力士がこの把瑠都です。ただ、往年の吊り技系力士がいわゆるソップ型が多かったのに対して、把瑠都は巨漢、しかもその吊りは強引そのものです。僕は個人的にそんな把瑠都の吊りをバルチッククレーンと呼んでいます。
昨日の阿覧戦、今日の鶴竜戦と続けて彼が見せてくれた吊りは本当に豪快で、ほとんど彼の一人芸ですね。僕は勝敗論は別にして、そういった把瑠都のユニークさをもっともっと磨いて欲しいと思っています。
相撲の定石からしたら、「もっと基礎を覚えろ」的な言葉が彼には投げかけられるべきなのでしょうが、僕のような素人は、素人なりの楽しみ方をしたいと思います。

さて、把瑠都以外の白人力士についても語ってみましょう。残念なところ、今場所は、新入幕の碧山以外は星が上がっていないですね。特にグルジア三トリオと阿覧は今場所は大きく負け越してしまうでしょう。臥牙丸などは、まだまだ、いわゆる”家賃が高い”のでしょうが、阿覧と栃の心と黒海の不調は残念です。

阿覧に関して言えば、相撲をまだあんまり覚えていなかった十両の頃の阿覧は荒々しくて好きでしたね。個人的にはバチバチ系と呼んでいました。張り手とか凄かったですから。ただ、幕の内上位に定着し、相撲を覚えてくるにしたがって残念ながら個性も薄れてきてしまったように思います。負けてもいいけど、かつての荒々しさを戻してほしいような気がします。
例えば、高安とか嘉風とか、向こう気の強い力士との対戦などで、かつてのバチバチ相撲を思い出して欲しいと思ったりもします。

栃の心の魅力はその腕力の強さですね。幕内下位にいたときは、上手を引いたときのその腕力だけでどうにかなったような気がするのですが、上位になると、残念ながら通用しないのでしょうか。大物喰いが出来ないですね。横綱、大関にとっては安パイ的な存在になってしまっているように思えます。
相撲以前には、サンボと柔道をやっていたということですが、そういった格闘技経験をなんとか自分の中で、相撲技として生かすような工夫は出来ないのでしょうか。

古い話ですが、かつて栃赤城という柔道出身の力士がいました。彼は「サーカス相撲」と揶揄されながらも、決してそのスタイルを崩そうとしなかった、大関にはなれなかったのですが、柔道という格闘技のバックボーンを十分に相撲に生かしてくれた力士として、僕らの記憶に残っています。

栃の心には、そういった異種格闘技的相撲スタイルを期待したいのですが...ちょっと今からは難しいでしょうね。

また黒海は叩きや引きといった、どちらかといえばネガティブな技のプロフェッショナルとして頑張って欲しいと思いますね。勿論、頭からぶつかっていく相撲というのは見ていて楽しいのですが、黒海にはそれとは別の相撲をさらに磨いて欲しいですね。彼の手の長さという日本人には無い特徴を生かして欲しいところです。

ブルガリアの二人(琴欧洲と碧山)は、早く二人の対戦が見たいところです。確か、琴欧洲の紹介で大相撲入りした碧山ですが、琴欧洲を目標にして頑張ってきたと聞いたことがあります。そういう、因縁のある二人が、お互い辛苦を超えて対戦するという物語は、多くの人にも感動を与えると思います。
今場所の碧山を見ていると、近い将来、そういったことは実現しそうですね。

いずれにしても、モンゴル人力士もそうですが、遠く故郷を離れて頑張っている外国人力士は、日本人力士とは違って、ハングリー精神が凄いように感じます。物価水準はよく知りませんが、彼らの月給は、故国にいたとしたら決して手に出来るような金額ではないはずです。

日本という国で、夢をつかもうとして頑張る異国人の純粋さに僕は魅力を感じます。
そして、これからの大相撲は、全世界の青年に夢を与えるようなスペクタクル格闘技になって欲しいと思いますね。

まさむね

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2 Comments »

  • えびすこ said:

    把瑠都関は地理的に言えば欧州勢の中では1番西側の出身ですね。大関昇進直前に14勝した事がありますが、まだ幕内優勝が遠いですね。十両では15戦全勝優勝しており、幕内でも記録すると外国勢初の「幕内・十両での15戦全勝達成」となります。これは解説の北の富士さんが記録しています。
    欧州勢の関取では1番軽量の隆の山関にも幕内に復帰してほしいです。秋場所後に身辺でいろいろと騒動がありましたが、新年に向けて精進してほしいです。関取在位が通算でまだ3場所目(十両→幕内→十両)なので、研究を重ねれば技能賞も夢ではないですね。
    ブラジル出身の魁聖は日系人力士です。アメリカ以外の日系人力士では初めて幕内に上がったのかな?

  • masamune (author) said:

    えびすこさんへ

    一本気新聞へお越しいただきありがとうございます。
    コメントありがとうございました。

    把瑠都は調子に乗れば優勝も夢ではないと思うのですが、そこまでのモチベーションがあるかどうかが問題のような気がします。

    隆の山はいいですねぇ。僕は彼の背筋がピンとした姿勢のよさが好きです。あと、表情が変らないところもいい。

    魁聖は日系だったのですか。それは知りませんでした。碧山と似ていますね。ふたりはいいライバルになるような気がします。

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