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期待の大相撲・阪神四天王(豪栄道、栃の若、妙義龍、勢)

22 11 月 2011 2 Comments

大相撲が面白いですね。
やっぱり、何事も一生懸命に見ないとその面白さはわからないとつくづく思います。

本日、十日目。ついに、全勝の大関・琴奨菊に土が付きました。相手は、一昨日、昨日と必殺の「吊り技」で相手を根こそぎ持ち上げて土俵の外に運んだバルチック・クレーンこと、怪力の把瑠都です。
この把瑠都、とにかく胸を合わせて相手の上手を引いてしまい、上からのしかかるような体勢になれば、大抵の相手はもう身動きが取れません。
今日の琴奨菊もそうでした。吊られはしなかったものの、そのまま寄り切られてしまいました。
先輩・大関の意地という言い方も出来るかもしれませんが、明らかに体格負けでしょう。仕方がありません。明日からまた頑張って欲しいですね。

さて、本日は、今場所気になった新鋭力士について語ってみたいと思います。
豊ノ島、栃煌山、隠岐の海といった幕内上位の常連の次に位置する力士達についてです。

誰もが、今最も旬な若手といえば、栃の若の名前を上げざるを得ないでしょう。7日目の日馬富士戦では、なんと初対決で白星を上げてしまいました。さらに、昨日の白鵬戦、今日の琴欧洲戦、ともに敗れはしたものの、ファンの大きなインパクトを残しました。
192cmの長身、そして懐の深さは、かつての横綱・双羽黒(北尾)を彷彿させます。顔もなんとなく似ているんですね。
これはどんなスポーツでもそうなのですが、将来、伸びる選手は、必ず若いときにキラリの光るものを見せます。
ただでは土俵を割らないという意地のようなものを感じさせます。この負けず嫌いのところが凄いいいんですね。

 「男子三日会わざれば刮目して見よ。」と言いますが、まさに来場所以降が楽しみな力士です。

次に僕が注目なのは、ていうか、誰でもが注目せざるを得ないのが、妙義龍でしょう。彼は豪栄道と高校の同級生です。一方の豪栄道は高校卒業を待たずして角界入門を果たしたのに対して、この妙義龍は大学に行ったため、ようやく幕内入りした段階ですが、その将来性はもしかしたら豪栄道よりも上かもしれません。
で、どこが良いって言えば、その体つきですね。身長は186cmとそれほど低くは無いのですが、足が短いせいか重心がとても低い。しかも肩の筋肉が発達しています。
どちらかといえば、相撲取りというよりもプロレスラーの体型に近いんですね。
あえて、言えば、90年代に全日本プロレスの常連だったダグ・ファーナスのようなたたずまいがあると僕は思っています。
そして、その体型ゆえにでしょうか、運動神経が物凄くいいのが一目でわかりますね。あんまり、力士に対して、運動神経やあるいは身体能力といった言い方はしないものですが、この妙義龍にだけは、そんなスポーツ用語を使いたくなります。
みなさんも是非注目してみてください。

そして、豪栄道の同僚という意味で、同様に僕が注目したいのが、今場所、初の十両昇進を果たした勢(いきおい)です。
彼は小学校の時、豪栄道と同じ相撲道場に通っていました。わんぱく相撲全国大会で準優勝もしたことがあったんですね。そんな彼は、中学卒業後、高校進学をせずに、3年間、フリーター生活をしていたというのですから、十分、変り種です。
今まで、中卒、高卒、大卒といった、それぞれのタイプの力士がいたのですが、フリーター力士というは、僕の記憶では初めてですね。その意味でも極めて現代的な力士といえるかもしれません。
しかも、顔がなかなかイケメンです。新十両のくせに、今場所は既に9勝をあげており(しかも唯一の負けが相手の髷に指が入ってしまっての反則負け)、もしも優勝してしまえば、入幕もすぐそこです。まさに勢いのある存在ではないでしょうか。

そして、その妙義龍、勢との幼馴染で、一歩先を言っている豪栄道も、今場所なかなか、頑張っています。勝ち星は、4勝(5敗)とそれほど伸びてはいないのですが、稀勢の里、把瑠都、日馬富士といったところを倒しています。そして、今日の隠岐の海戦も取り直し後の一番で圧倒していました。今までは、攻めの遅さが指摘されがちではありましたが、ゴツゴツとして体躯は魅力的で、朝青龍の後継者になりうる逸材だと僕は思います。

さて、今日取り上げた栃の若、妙義龍、勢、豪栄道の共通点ですが、実は三人とも大阪・兵庫といった阪神地区出身の力士なんですね。
そして、この阪神地区というのは、人口の多さに比べて、力士の出身地としてはこれまではそれほど恵まれていませんでした。もしかしたら、力士という泥臭い職業には合わない土地柄かとさえ思っていました。歴史をさかのぼれば、何人も大物はいるのかもしれないですが、僕の印象に残っている人では大関の増位山くらいでしょうか。
それよりも、北海道や青森、そして高知、九州といったところの方が、たくさんの力士を輩出していますから。

というわけで、豪栄道、栃の若、妙義龍、勢という阪神四天王(勝手に名づけさせていただきました)にはこれからも頑張って欲しいですね。

まさむね

2011年九州場所関連エントリー

2011.11.29:稀勢の里昇進問題、あるいは合理主義とノスタルジーの葛藤
2011.11.25:21回目の優勝を飾った白鵬について改めて考えてみた
2011.11.21:大相撲で頑張る白人達の話
2011.11.20:九州場所の注目の二人・琴奨菊と稀勢の里について

2 Comments »

  • えびすこ said:

    3日続けての大相撲記事ありがとうございます。
    終盤に入りましたが、昨日まではまだ満員御礼がないんですね。序盤戦は客入りが50%を下回ると言う状況で、升席の紫の座布団が目立ちました。
    来年こそは3月の春場所ができると思いますが、大阪の人は春場所中止で相当失望したと思います。記事に名前が出た阪神地区出身力士も今年の中止を残念がったでしょうね。
    勢関はゴルフが趣味と言う事で入門前はたまにやっていたらしいです。
    もしも、力士ではなくプロゴルファーになっていたら今のゴルフ界は、「東口翔太(本名)時代」になっていた可能性も。

  • masamune (author) said:

    えびすこさんへ

    一本気新聞へお越しいただきありがとうございます。
    また、コメントありがとうございました。

    まぁ、興行物はいいときもあれば、悪いときもあります。これに腐らないで力士さんたちもいい相撲を取って欲しいです。
    今日も十両の隆の山とか、妙義龍も、素晴らしいファイトでしたね。

    勢関はゴルフが趣味でしたか。大相撲力士になってくれて本当によかったです。最近は、相撲以外にもプロスポーツが増えてなかなかいい人材が集まらなくなってしまいましたが、時代の波にもまれながらも次の時代(世代)にこの文化を引き継いでいってもらいたいですね。

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