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[24 10 月 2009 | No Comment | | ]

いつの間にか、会社でもiphoneを使用する社員が増えてきた。
全社員の1/3に迫る勢いだ。
ものが広まる時というのはこういうものなのだろう。静かに、しかし確実にシェアが増えているのである。
僕はまだdocomo派だが、自分で言うのもなんだが、iphone派に転向するのも時間の問題のような気もする。
さて、そのiphoneの世界で、今、最も話題のソフトが「セカイカメラ」(無料)である。
このソフトを起動して街を撮影すると、街に沢山のタグ(これを「エアタグ」と呼ぶ)が浮いているのが見える。誰かが、その場所で、「セカイカメラ」を使ってタグを書き込んで場所の説明をしてくれているからだ。
ご存知の方も多いと思うが、このような機能のことをAR(Argument Reality=「拡張現実」)という。
wikiではこのように説明されている。
現実環境にコンピュータを用いて情報を付加提示する技術、および情報を付加提示された環境そのものを示す。
これは面白い。
この「セカイカメラ」を通して街を見ると、現実がSFチックに見えるのである。
本当の現実が、バーチャルリアリティのようにも見えるので、現実の「セカンドライフ」化ソフトともいえるかもしれない。
また、街角に人々の「つぶやき」が溢れていることが視覚化されて見えるので、「Twitter」の空間版ともいえるかもしれない。
いずれにしても、「世界を変える」ようなソフトは、僕たちの好奇心と創作意欲を掻き立てる。
このソフトは使い方によっては街を一変させ、そしてビジネスの世界に大きなインパクトを与える可能性すら秘めていると感じさせる。
しかし、このソフトが何故、日本で発明されたのであろうか。僕はそっちの方に関心が向いてしまった。そして、こんなことを考えた。
日本には「言霊」という考え方がある。それは、ある人が発言した言葉自体が、現実世界に影響を与えるという考え方だ。
ちょっと偽装科学的に言えばその言葉を発言した人の「想い」がある種の波動を起こし、現実を動かすということか?
おそらく、その延長線上に「地縛霊」という土着信仰がある。その場所でなんらかの不幸があった場合、その「怨念」がその場所に残って、人々に悪影響を与えるという考え方だ。
不気味ではあるが極めて日本的な発想である。
そして、ある意味、「セカイカメラ」はこの地縛霊の可視化とも言えるのではないだろうか。
その場所で、人々が考えたこと、感じたことがその場所に残り、他の人々に影響を与え続けるからだ。
また、この「エアタグ」は「エアポケット」という機能があって、家に持って帰ることも出来る。
それはちょうど、「座敷童子を連れて帰っちゃった」というような感覚に近いのかもしれない。
民族のフォークロアな発想が、現代技術の最先端に別の形で生まれ変わる、「セカイカメラ」とは日本だからこそ生まれたということも言えるかもしれないのである。
そう考えると次に考えるのは「背後霊」可視化ソフトだろう。それはちょうど、漫画のフキダシのような形にでもなるのだろうか。漫画というこれまた日本でこそ独自に進化した文化がそれを背景として、次世代にさらに発展するということもありうると思う。
しかし、この「セカイカメラ」がよりメジャーになっていくには、いくつかの課題がある。まずは電源の問題。これを起動ししながら歩くと、常に通信しっぱなしなので、結構バッテリーを食うらしいのだ。
そして、通信環境の問題。昨日も山の手線内で、友人の持っている「セカイカメラ」起動して各駅毎のエアタグを見る実験をしようとしたのだが、金曜日の夜ということもあって、なかなかつながらなかった。
また、このソフトを起動している時には、周りの人々からはすぐに何をやっているのかバレてしまうといういわゆる「テレビ電話」問題がある。この動作がちょっとまだ恥ずかしいのだ。そのせいか、docomoの必死の宣伝にもかかわらず、テレビ電話は全く広まらなかった。ちなみに、僕の記憶だと、テレビ電話を具体的に使っている人を見たのは、「恋空」でヒロが病室で死にそうな時にミカにその最期の姿を見せるシーンくらいだろうか。
さらに言えば、この「セカイカメラ」の想定される問題点として、これがイジメや業務妨害的なネガティブな使われ方がしないとも限らないということもあるのだろう。また、「セカイカメラ」中の交通事故とか...まぁ、懸念に終わればそれにこしたことはないが。
そういえば、「エアタグ」を探して歩いていると、店の看板というのは現実世界の「エアタグ」にも見えてくるという逆転感覚も面白い。ちょうど、ポッドキャストを聴いていて、これがもっと簡単に、しかもより多くの人が回線なしで聴けたらいいのにと思ったら、「それって普通のラジオじゃん」と思いつくような感覚だ。
先ほど言ったことを再度言おう。「世界を変える」ようなソフトは、僕たちの好奇心と創作意欲を掻き立て続ける。「セカイカメラ」はまだまだはじまったばかりだ。
まさむね

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[22 10 月 2009 | 2 Comments | | ]

IPメッセンジャー(以下メッセと略す)というソフトがある。
オフィスでの簡易チャットソフトである。これを使えば、社内の人に用事があるとき、いちいち電話をかけたり、席に行って、用件を伝えたりする必要がない。
このソフトを立ち上げて、伝言するだけでいい。大変、便利なソフトである。
いまや、このメッセが無いと仕事も進まないというような会社も多いのではないだろうか。
しかし、一方、でこのメッセの弊害も多く指摘されている。
傍から見ていると、メッセで仕事をしているのか、遊んでいるのかがわからない、いわゆる私的使用問題だ。しかし、これはメッセに限ったことではない。
そもそもインターネットというもの、管理側から見たら、そういった私的使用リスクがあるのはしかたがない。
各個がどのサイトにアクセスしたのかなどを、厳格に管理して、私的使用を把握しようとしている会社ももちろんたくさんあるが、費用がかかるし、実際に管理しきれるものではない。
完璧に管理するという発想自体が、徐々に非現実的になりつつある。
そういったことに労力を費やすのならば、各個との信頼関係をどう作っていくかに頭と時間を割くほうが現実的かつ建設的だと僕は思う。
しかし、このメッセは別な意味で大きなリスクを抱えているのではないかと最近考えている。
それは、会社内にオンラインでのコミュニケーションのレベルと、対面でのコミュニケーションのレベルというようにコミュニケーションが二重化することによって、社員間に、ある主の不信感が生まれる可能性があるのだ。
表面的には仲良くしていても、裏ではメッセで何か自分のことが話題にされているのではないかというような大げさに言えば、「疑心暗鬼」が生まれ、人と人との結びつきを薄っぺらにしてしまいかねないのである。僕はむしろ、そういった人と人との関係の希薄化のほうが大きな問題に発展するのではないかと思っている。
では、メッセなどやめてしまえばいいという話なのだろうか。
そうとも思わない。
悪いのはテクノロジーではなく、それを使う人々がテクノロジーを悪くもよくもするのである。
おそらく、メッセを導入するのは便利になるからいいとして、それ以上に、お互いの人間関係を豊かにするような手当てをし続けることが別途必要になると思う。
そうした信頼関係を築いた上使って、はじめてメッセが生きてくるのだ。
つくづく、難しい世の中になったものだ。僕が新卒で社会人になったころは、コピー機もなくて、「青焼き」という機械を使っていた。
そのうちにファックスが出来て、ワープロが出来て、PCが当たり前になって、インターネットが普及して...
人間を便利にするために生み出された「はず」のテクノロジーが逆に人間にストレスを与える。
そして人間関係をも変えてしまう。SFではなくそれが現実なのである。
しかし、そのことを自覚しているのとしていないのとでは大きな違いがある。
メッセ導入を逆に人と人との絆を再構築するきっかけにしてはどうだろうか。
ただ、言うは易く、行なうは難し。わかっちゃいるけどやめられない。それだけはいつになっても変わらない人間の真理なのである。
まさむね

テクノロジー・ビジネス, テレビドラマ »

[17 10 月 2009 | No Comment | | ]

フジテレビ火曜日22:00~放送の「リアルクローズ」は、こんなドラマだ。
ファッション激戦区、銀座の老舗百貨店を舞台に、“ファッションを愛する”女たちの葛藤と成長―。内面の美しさは、その人のファッションにあふれ出すもの。着る人の人生にフィットする真の意味での“リアル・クローズ”とは、まず自分を知るところからはじめていくこと。まったく冴えなかった主人公が、ファッションの世界で悩み翻弄されながらも次第に輝きはじめていく日々を描く。
しかし、このドラマ、内容とは別に、ドラマと連動した「オンエアリンク」というECシステムが一つの話題となっている。
「オンエアリンク」というのは以下のようなシステムである。(以下、IPGニュースからの引用)
出演者が着用した衣装等のアイテムや商品がテレビ番組のストーリーに連動して、ECサイトにアップされ、オンタイムで同じ商品が購入できるシステム。
番組内で紹介されたり、出演者が着用している商品情報等と番組メタデータとをデータベース上で紐付け、タイムコードに合わせて配信・管理できるダブルスクリーン(テレビを見ながらパソコンや携帯電話でネットをすること)対応の番組連動システムであり、テレビ番組が「視聴者に放送だけでは届けられていない情報」をリアルタイムに提供できるテレビ番組の視聴率向上プロモーションの“キラー・システム”。
ようするに、ドラマを見ながら、「あっ、あれいいなぁ」と思った商品をその場で、パソコンのECサイトから購入が出来るということ。昨今、視聴率の低下、テレビ広告収入の落ち込み等、比較的暗い話題が多かったテレビ業界の新たな収入源となるか、注目が集まっているのである。
そこで、僕が注目したは、第1回放送後、ドラマに登場する女優別の売り切れ率(2009.10.16 22:00現在)であった。

女優名
役名
販売アイテム数
売切アイテム数
売切れ率

香里奈(25)
天野絹恵(26)
24
12
50%

黒木瞳(49)
神保美姫(47)
0
0

加藤夏希(24)
佐々木凌(23)
21
1
5%

能世あんな(30)
木村瑞穂(29)
7
0
0%

真野裕子(33)
林陽子(31)
7
0
0%

えれな(27)
多村アヤ(27)
8
5
63%

前原エリ(27)
坂野ゆかり(2?)
3
3
100%

福田萌(24)
矢野かおり(2?)
8
2
25%

理絵(35)
田原梨香(3?)
3
0
0%

これで見ると面白いことに、売り切れ率のピークは、27歳あたり、そこを上下にズレるに従って、売り切れ率が下がっていくということが読み取れるのである。
勿論、調査としてはかなりサンプル数が少ないし、商品自体の魅力といった要素が全く加味されていないため、結論を急ぐことに全く意味が無い。
しかし、それでも記念すべき「オンエアリンク」の第1回目の結果としては、それなりの傾向があったと言ってもいいのではないだろうか。
その結果とは、ようするに、売れる・売れないは、そのアイテムを着ている俳優の知名度、人気、ドラマにおける役どころとはあまり関係が無いのかもしれないということである。
前原エリという女優は、ドラマのほんの脇役で登場する。「格」は決して高くはない娘であるが、売上率は100%、完売だ。
また、今をときめくモデル兼女優の加藤夏希だが、商品がほとんど売れ残ってしまっている。
さらにいえば、リアル世界での香里奈三姉妹、上から、能世あんな、香里奈、えれなでは、おそらく、人気・知名度ではえれなが一番低いが、商品は一番売れているである。
ようするに、視聴者(顧客)がただ自分に合うかどうかを基準に購入している、そしてその年齢は27歳位という仮説が立てられるのではないだろうか。
今後、2回目以降、この数字を追っていくという、ドラマの新しい楽しみ方が誕生した。
もしかしたら、最終的には、ドラマの展開と売り切れ率の相関関係が出てくるかもしれないではないか。
また、初回は、エントリー(?)していなかった大物・黒木瞳が2回目以降、参戦してくるかもしれないというのも興味の的だ。
ただ、もしこのビジネスが大ヒットしたとき、次なる作品が例えば、27歳位の女性達が立って話をし、時に回転して、ようするに服を見せつけるような長回しシーンが多用されるようなドラマばっかりにならないか微妙に心配である。
まさむね

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[7 10 月 2009 | No Comment | | ]

他と同じようなサイトを他と違うように、しかも他よりあらゆる面で優れたサイトを作るというのは如何に難しいことか。
しかし、その難しいことを実現してしまったサイトがある。
それはクックパッド(携帯では「モバれぴ」)というサイトである。
ご存知の方も多いとは思うが、このクックパッドは、会員数680万人の巨大レシピサイトだ。
レシピサイトは他にもいくらでもあるのだが、このクックパッドは、あらゆる面で優れている。
おそらく、これは奇跡的なことだ。
その奇跡を具体的に、クックパッドの携帯版のモバれぴで見てゆこう。
まずは、レスポンスが速い。docomoの公式サイトのレシピメニューではこのモバれぴは堂々1位にランキングされているが、メニューからクリックしてから、トップページが表示し終わるまでの速さが他のレシピサイトに比べてダントツに速いのだ。しかも「600万人の女性に支持される『クックパッド』というビジネス」(上阪徹著)によると月間2.2億ページビューもあるのにだ。
具体的に僕が測ったところ、メニュー上位でのクリックから表示までの時間(5回の平均時間)はこうだ。
1位 モバれぴ 3秒
2位 味の素簡単レシピ 9秒
3位 キッコーマン速攻レシピ 7秒
4位 簡単キレイのレシピ 8秒
5位 プロの簡単レシピ 13秒
その理由の一つは簡単、実はトップページに画像が無いのである。「なんだ当たり前じゃないか」と思ってはいけない。これは技術の話ではない。サイトを作ったことのある人なら誰でもわかると思うが、トップページに画像を入れないということがどれほど、「難しい」決断か。これはジャニーズの携帯サイトにも言えることだが、やはり理念のしっかりしているところは、「何をやらないか」がはっきりしているのである。
繰り返すが、これはもの凄く難しいことだ。もしかしたら、多くの人はモバれぴのトップサイトを真似てトップページの画像を削除すればいいのかと勘違いしてしまうかもしれないが、重要なのは、現象ではない。そこに至るまでの彼らの熟慮と理想の高さ=理念の強さなのである。
そして、それだけではない。そこには理念に加えて、技術的な裏づけがあるのだ。上記の本によると、クックパッドは「Ruby」を使って自社でサーバーの運営からプログラミングまでしているという。だからこそ、日々、反応速度に関する研鑽に余念が無いのである。
また、このクックパッドでは、そこに掲載されている料理の量がこれまた半端ではない。例えば、「ナス」という文字を検索窓に入れた時に出てくる料理数を見てみよう。
1位 モバれぴ 20003件
2位 味の素簡単レシピ 164件
3位 キッコーマン速攻レシピ 0個(「なす」と入れて163件)
4位 簡単キレイのレシピ 30件
5位 プロの簡単レシピ 519件
とにかく圧倒的なのである。しかも、この検索窓に行くまでのクリック数を数えてみると別のこだわりがみえてくる。
1位 モバれぴ 0クリック
2位 味の素簡単レシピ 18クリック
3位 キッコーマン速攻レシピ 8クリック
4位 簡単キレイのレシピ 2クリック
5位 プロの簡単レシピ 3クリック
モバれぴはサイトに入るとすぐにユーザーが主体的に行う検索が出来るのである。他のサイトでは、~特集とか、会員登録、バナー、説明文などをパスしてようやく検索窓に行き着くのに、モバれぴでは一切そういったわずらわしい途中経緯がないのである。
おそらく、サイト運営者側が見せたいものよりも、ユーザーが見たいものを優先させた結果がこの位置の検索窓なのだと思う。
その他、画面の見やすさ、デザインの綺麗さ(写真の大きさ、位置などが統一されている)でも他を圧倒している。さらに、モバれぴでは、「つくれぽ」といって他のユーザーが実際にレシピを作ってみた写真を投稿することが出来るのであるが、その数が10個になると自然とトップページの上部に表示されるようにプログラミングされているため、更新頻度が、他のサイトに比べて圧倒的に高い(おそらく5分に1回程度!?)のである。
さらにさらに、他のサイトではレシピを見ようとすると有料になってしまうサイトもあるのに、モバれぴは、見るだけならば全部のレシピ(50万件)が無料、ただ、「つくれぽ」を投稿したり、表示されたレシピを人気順にソートして表示させるためには、有料会員になってもらうという設計なのである。
ということは、このサイトでは検索という技術と投稿というコミュニティ、すなわち「ユーザーが料理をより楽しめる仕組み」で金を取っているという事なのだ。
技術というととかく、派手な機能を想像しがちなのだが、ここでは、サイトを表示するとか、検索でユーザーがほしいものを上位に表示するといった極めて地味な、ある意味「普通」なところに人一倍力を入れているということなのである。その地道さが凄いではないか。
このサイトを運営しているクックパッドは、「料理を楽しくする」という一点のこだわりをもってサイトを創り、運営しているという。そのためには、過去に、わざわざ、Googleの検索エンジンにひっかからないように順位を下げるようなプログラミングをしてでも、ユーザビリティを上げたということもあるそうである。これまた凄い話ではないか。
「600万人の女性に支持される『クックパッド』というビジネス」を読んでいると最初から最後まで賞賛の嵐で一冊の新書が出来上がっている。普通、そういった本はどこか胡散臭かったり、ウソ臭いものである。
しかし、この本を読んだ後、若干の悪意を持ってサイトにアクセスした僕は、そのおろかさを知ることになってしまった。この本に書いてあることは全部、本当のことなのである...と少なくとも思わせるだけの説得力のあるサイトなのである、クックパッド(PC)、モバれぴ(携帯)は...おそらく、ここには僕のような老悪魔が住む場所がないと思わされた。
別に昨日のエントリーで東京オリンピック招致のことをこき下ろしたからということで、今日はクックパッドをベタ褒めしたわけではない。
再度言おう。クックパッドは極めて地味ではあるが、現代のささやかな奇跡なのである。
まさむね

テクノロジー・ビジネス, 社会問題 »

[21 9 月 2009 | No Comment | | ]

若干古いデータ(「Tumblrの国内UU拡大 Twitterは35~49歳が半数」)ではあるが、TwitterとTumblrの年代別普及度を見て、微妙な「痛み」を感じた。
ユーザー層を見てみると、Twitterは男性が58%、女性が42%、Tumblrは男性が65%、女性が35%。
年齢別で見ると、Twitterは35~49歳が最も多く45%、次いで20~34歳が33%、50歳以上が17%。
Tumblrは20~34歳が39%、35~40歳が30%、50歳以上が25%と、50代の利用が多い。
本来であれば、こういった新しいサイトに対しては、圧倒的に若い層が飛びつくように思われるのだが、両サイトとも、50歳代の利用が思いのほか多いのである。
僕も来月から50歳代の仲間入りをするからというわけでもないが、その理由がなんとなくわかる。
ようするに、彼らには暇なのである。会社の中でそれなりのポジションを与えられているとはいえ、やることがないのである。
かといえって、何もしないわけにはいかず、とりあえず、ネットで「次に来ると思われる」ものに登録して、「つぶやいて」みる。無料だからだ。
そして、なんとなくは理解し、ビジネスに使えるかどうかをボンヤリと考えるが、何も浮かばない。
そして、派遣で来ている若手が手を休めた隙を見て...
「Tumblrって知ってる?Twitterやってる?」
とか言って近づくのだ。若手は、すでにmixiなどでコミュニティ化して、今さら、TumblrやTwitterの必要性がないことを直感的にわかっている。しかも、忙しい。
だから...
「さすが○×さん、若いですねww俺なんか、全然わかんないっすよ。(さぁ仕事しよう...)」
という感じでやりすごす。
そんな日本中で繰り広げられる風景が目に浮かび、それが僕に「痛み」を感じさせるのである。
今、日本社会の最大の雇用問題は、城繁幸(左画)や池田信夫が言うように、ノンワーキングリッチの中高年が既得権益化し、若年層のワーキングプア化の大きな原因になっているということである。
ようするに、忙しくて貧しい若者と、暇で豊かな老人の格差問題だ。
IT革命は、業務の能率化、コストダウン化を促進したが、それは結果として、現在のこういったいびつな格差社会を生み出したのである。
しかし、この社会構造を民主党政権が是正できるとは思えない。
民主党は、体質的にノンワーキングリッチ層(大企業の労働組合)の力を背景にした政権だからだ。
問題解決には、雇用の流動性を増加させるしかないのであるが、やろうとしているのは、逆に雇用規制の強化だ。
おそらく現実的には、日本は借金を増やしながら、そういった既得権益層が引退するまで事なかれ主義でジリジリ進むしかないのだろう。
そして、現代の貧しい若者が、昇給もせずに貧しいまま中高年になるあと数十年後に、ようやく自然にこの格差問題が解決するのを待つだけになるのであろう。
問題は、そうこうしている間に、日本の国力、経済力は徐々に低下し、いつの間にか、その頃の若者が上海やシンガポールやバンガロールに単純労働者として出稼ぎに行き、国内には老人ばかりの国になってしまう可能性もあるということだ。
セカンドライフ(バーチャル空間)が、本当のセカンドライフ(第二の人生)化してしまったように、TwitterやTumblerの高齢化は、明日の日本そのものの姿の先取りかもしれないのである。
まさむね