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PAST MASTERS VOL.2
TOCP-51126
1988年3月7日発売
●ビートルズの後期(1965年12月以降)のシングル曲を収録
●中山康樹氏によるとビートルズ初心者がまず聴くべきアルバム。
後期の編集版といえば、青盤もあったけど、最終的にこういう形でこれらの曲を聞けるようになったんだ。ビートルズの成長といろんな嗜好がわかるお得な1枚だよね。
The inner lightを聴いたのはこのアルバムがはじめてだったな。Hey Judeの輝きは永遠だよね。
Day Tripper
★★★☆☆
◆(Lennon=Maccartney) V=John,Paul 収録日=1965/10/16
●We Can Work It Outとの両A面として発売(でも両A面ってどういう意味か?)。
リフで引っ張っていくこのDay Tripperはストーンズとかも意識していたんだろうか。ちょうど、ビートルズの歌が段々サイケ色に変化していく時期の曲。ジョンも、この曲の事をはっきり、ドラッグソングと言っている。
また、歌詞にも、一筋縄でいかない部分が出てくる。
she’s a big teaser(えらく手ごわい女だ、)という歌詞もあるけど、実は“She’s a prick teaser(あの娘はチンチンをいじる女)ってのが隠しフレーズ。 いたずら心のあるジョンは、ライブでは、prick teaserで歌いながらゲラゲラ笑っていたそうだ。趣味悪いぞ、ジョン。
ここの部分を文章として解釈すると、2つの解釈がそれぞれ、以下のようにも訳せる。
She’s a big teaser, she took me half the way there
(えらく手ごわい女だ訳)えらく手ごわい女だ、僕も危うく一杯くうところだった
(チンチンをいじる女訳)彼女はチンチンをいじる女 僕も危うくイっちゃうところだった
そういえば、この曲のプロモで、リンゴが電車のセットをノコギリで壊すという(?)なシーンがある。とってもシュールだ。
一方、この曲の最後の方のギターで、この有名なリフがたまに消える。これは実はジョンが意図的にやったというのだ。
「あれはなんだったんだろう」っていう感じを残す、そこに想像(妄想)が入り込む隙を作る。
そういう発想するとやっと、リンゴが切り取ってた柱が、実は、ギターフレーズを構成する「音」だったんだなってことがわかるんだよね。
一度聴いたら忘れない印象的なフレーズ。これも天才の発想。
We Can Work It Out
★★★★☆
◆(Lennon=Maccartney) V=Paul,John 収録日=1965/10/20,29
●ジョンとポールの共作。途中ワルツにしたのはジョージのアイディア。
●邦題は「恋を抱きしめよう」。
しかし、「恋を抱きしめよう」っていうのは意味不明なタイトルだよな。どうすればいいの?
それはともかく、Aメロはポール、サビはジョン、味付けにジョージって3人が1曲にいいアイディアを出し合うっていうビートルズ最高の合体形態がこの曲。
歌詞は、ポールの部分は確かにで強引だ。無理矢理の前向きともいえる。女を口説くとき、この位の前向きさは誰でもする(?)でしょ。
Try to see it my way, Do I have to keep on talking till I can’t go on?
While you see it your way, Run the risk of knowing that our love may soon be gone.
We can work it out,
僕みたいに考えてご覧。こうやって延々と君を説得しなきゃならないのかい
君みたいな考え方はよくないよ
二人の愛がはかなく消える可能性を問題にするなんて縁起でもない
僕らはきっと上手く行く 上手くいく
一方、ジョンの書いた部分は以下だ。
Life is very short, and there’s no time For fussing and fighting, my friend.
I have always …
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現在、docomoのCMのBGMとして使用されているビートルズALL YOU NEED IS LOVE(愛こそはすべて)。
この曲は、決して名曲ではない。ビートルズ初期作品のほとばしるようなエネルギーも感じなければ、ドチラかと言えば、ポール=マッカートニーが得意とするYESTERDAYやHEY JUDE、LET IT BEのような美しいメロディであるわけでもない。
どちらかと言えば変な曲なのである。
勿論、作者は、ジョン=レノン。
拍子は変(これ何拍子?)だし、ジョンのソロ部分のボソボソとした歌詞は字余りだ。
途中のジョージのギターソロも最後、うやむやな感じで終わる。
全体的にダラダラしていている。
オープニングにはフランス国家を使ったり、、エンディングには、グレン・ミラー楽団の「イン・ザ・ムード」等が引用されていたり、微妙に凝ったりしている。
でも、何故かこの変な曲は21世紀になっても、決して死んでいない。不思議だ。
逆に、若い人にとっては、この曲が最も身近なビートルズソングなのかもしれない。
時代を超えて残っていくものって、やっぱりそれなりに、魔力があるんだろうけど、1970年代、僕はこの曲に対して、こんなスタンダード曲になるなんて思ってなかったような気がする。
でも、この曲の歌詞を解釈してみると、面白いよ。
ALL YOU NEED IS LOVE って「愛こそはすべて」って訳されてるけど、決して内容は”愛”を称えた歌ではないんだ。
どちらかと言えば、「愛があればね」っていう方がニュアンスに近いと思う。
出来ない事をしようったって無理だ
歌えない歌は歌えないしね
作れないものは作れないよ
救いようのない人は救えない
未知のものを知ろうとしたって無理だ
見えないものは見えないでしょ
でも、自分らしくは生きられるのさ
愛があればね
愛があればね
愛があればね
これは僕が本当に意訳したので、興味のある人は原詞にあたってね。大意はそんなに違ってないと思うよ。
この歌詞を見ると、この時期(1967年当時)のジョン=レノンのネガティブな状況観と、「愛」をコンセプトとすることによって、その状況をなんとか乗り切ろうとするポジティブな思想、つまりネガティブ・ジョンとポジティブ・ジョンの2面性が感じられる歌なんだ。
ジョンは愛の伝道師みたいに祭り上げらたりするけど、反面で、どうしようもなく暗い面も持っていたんだよね。彼はこうも言ってる。
愛と平和を語る者というのは常にもっとも暴力的な人間だ。(ジョン=レノン)
僕は、ジョンの、この自虐的でリアルな”毒”を忘れたくない。
まさむね
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ビートルズは20世紀最大の奇跡である。
1962年にイギリスの地方都市、リバプールから突如現れ、激動の60年代を席巻した。
音楽のみならず、ファッション、ライフスタイル、ビジネスモデル、政治等あらゆる面で、世界中の若者に影響を与え、革命を起した。
ビートルズが残したロック、提起した諸問題は、21世紀の現在でもけっして色あせてはいない。
だからこそ、今、時間を見つけて、もう一度、ビートルズのレビューをしてみようと思う。
さて、僕は、ビートルズデビューしていない若者に嫉妬を覚える。彼らには今後、豊かなビートルズ体験という宝の山が待っているからだ。
ビートルズを聴くということは、”天才”に触れるという至高の体験なのだ。
僕が中学の頃(35年以上も前)は、ビートルズの曲が聴きたくて、一日中、ラジオにかじりついていたものだ。RCサクセッションの「トランジスタラジオ」の世界だよね。
ベイエリアから♪
リバプールから♪
このアンテナがキャッチしたナンバー♪
でも、今なら、Youtubeとかで映像付でいつでもビートルズに会う事が出来る。
現代はけっして、悪い事ばかりではない。こういう面では全くいい時代になったもんだね。
最後にRCの忌野清志郎さん。ジョン・レノン スーパー・ライブで復帰したばかりだったのに、がん転移してたんだってね。もう一度、頑張れ。
まさむね




