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ビートルズ, TV番組 マスメディア »

[15 9 月 2009 | 4 Comments | | ]

ビートルズのリマスターCDが発売されて、はやくも5日が経過した。
僕は以前リマスターCD発売時に再確認させられる自分のオタク性というエントリーで、このリマスターCDは購入しないと宣言してしまったが、今、後悔している。
ただ、宣言は宣言、まだ購入していない。
尤も、会社の後輩にはしきりに布教し、若干ながら売上げには貢献はしていると思うが、宣教師として失格だろう。
しかし、まだ考え中である。
それにさらに加えるならば、先週金曜日の『タモリ倶楽部』やNHKのビートルズ特集も見逃している。試聴会も行き逃している。何をしているのか。情けない。
さて、そんな中、今回のリマスターCD発売を機に、それをネタにして関係のないことを語るような文章にはたまには出会う。
例えば、これは東京新聞の9月11日のコラムである。
三十年あまり前の中学生の頃、生まれて初めて買ったレコードは、ビートルズのデビューアルバム「プリーズ・プリーズ・ミー」だった
★レコード盤に針を落すと、エネルギーの塊のように押し寄せる歌と演奏に圧倒され、一瞬で魅了された。解散から四十年近くたっても人気が衰えないビートルズ。そのアルバム十四作品を最新技術で高音質化したCDがきのう、世界同時発売された
★深夜、並んで購入して聞いてみた。従来のCDと比べると、ギターやベースの音はクリアで雑音も除かれている。五十年近く前の録音とは思えない。ただ、レコードより断然に音質がいいとまでは思えなかった。販売戦略に乗せられたかな、と少々反省した
★「プリーズ・プリーズ・ミー」(どうか私を満足させて)という社民党の思いはどこまで通じたのか。「沖縄県民の負担軽減の観点から、日米地位協定の改定を提起」との文言が合意文書に盛り込まれ、民主、社民、国民新の三党は連立政権の樹立で合意した
★民主党の鳩山由紀夫代表は十六日の特別国会で第九十三代の首相に選出され、ただちに組閣に着手するが、自民党は首相指名で若林正俊両院議員総会長の名を書くという
★総裁候補でもない参院議員の名しか書けない政党が今後、二大政党の一翼を担えるのか。「レット・イット・ビー」(なるがままに)では困る。
僕はパッと読んで、ある種の怪しさを感じたのである。これは本当の話だろうかという疑いだ。
例えば、今から三十年前といえば、1979年である。その頃の中学生の少年が「Please Please Me(ステレオ!これがビートルズVOL.1)」を始めてのレコードとして購入するだろうか。当時、すでにビートルズは10年近くも前に解散しており、洋楽シーン的には、QUEEN、Eagles、Billy Joel、Rod Stewartなどの時代だ。
初めてのレコード購入がビートルズというのは、勿論、無い話ではない思うが、微妙にウソっぽさを禁じえない。しかも「Please Please Me」というのはどうだろう。おそらく初心者であれば、「Let It Be」「Abbey Road」「S.G.T」といった定番、あるいは人気盤を買い、そこからレコードを揃えていくというのが普通の通り道ではなかっただろうか。
さらに、このコラム氏、夜中の0時に、(おそらく都内の有名)CDショップで並んで購入したという。
終電も近いだろうに...
マニアだったら、おそらく予約をしただろうに...
これも限りなく怪しい逸話であるが、まぁウソだと断定するほどのことはないかもしれない。
そして、嫌味が出てくるのはこのコラムの後半部分だ。社民党が連立の条件として提出した日米地位協定の改定提起を、衆議院で大勢力となった民主党に懇願している(という)姿勢を「プリーズ・プリーズ・ミー」(どうか私を満足させて)と掛けているのだ。
さらに極めつめは、いつもの自民党批判のオチである。これからの自民党の姿勢を「レット・イット・ビー」(なるがままに)では困るとまとめているのだ。
あくまで想像だが、このコラム氏、いつもの”政治的な皮肉”を展開するために、ビートルズを利用しているだけではないのか。
本当に好きだったら、多分、一曲でもいい、感動した「音」を発見して、より具体的に話を持っていくはずだと思う。リマスターCDを聴いた感想が、「レコードより断然に音質がいいとまでは思えなかった。」というのではあまりにも寂しいではないか。このコラム氏にとって音楽とは、一体、何なのだろうという疑問すら湧き出てしまうのであった。
そして、話は何の脈略もなく、政治の話に移ってしまう。
社民党の民主党への態度を「プリーズ・プリーズ・ミー」にひっかけ、さらに、自民党の状況を「レット・イット・ビー」にひっかけようという陳腐な「狙い」があまりにも露骨ではないのか。
おそらく、この人、本当はビートルズのことは、あるいは音楽というもの自体、それほど好きではないのではないだろうか...
いや、これは僕のあくまでも想像ではあるが。
確かに、今も昔も、ビートルズを利用して自分の意見(思想)を語る輩は多い。
例えば「世界の果てまでも」(羽切美代子)というビートルズ訳詞集では、ビートルズの「Revolution」を「前進するならば方法はただひとつ、それは革命だけさ」という本当の歌詞の内容とは全く関係ない内容で紹介している。ジョンはこの曲でむしろ、革命の怪しさを歌っているのにだ。
また、あの片岡義男でさえ、「Revolution」の一節”You say you’ll change the constitution”を、「憲法を改正するとあなたはいう」と訳して、ビートルズを憲法改正反対の主張に利用しようとしていたのである。なんでジョンレノンが憲法改正反対って言わなければならないのだ。
まさむね
(しかし、他人ばかりを批判しているわけにもいかない、他の人から見れば、自分もそう見えているかもしれないからだ。
恥ずかしいことになっていないか、自分のエントリーを今度、ゆっくりと読み返してみたいと思う。)

ビートルズ »

[12 9 月 2009 | 4 Comments | | ]

Yahoo!のビートルズ特集というページで、ザ・ビートルズ国民投票というのが行われ、9月10日に、その結果が発表された。
1位の「Let It Be」から最下位の「Honey Don’t」まで、全213曲、ざっと見渡してみると、本当にどの曲も名曲だ。しかも、思い出深いのである。
こう並べてみると、ビートルズの偉大さがあらためて理解できるではないか。
おそらく、このような投票がゲームとして成立するのはビートルズだけだと思う。確かに、ローリングストーンズとか、マイケル・ジャクソンでも似たような企画は立てることは出来るだろうが、こんなに各曲、票がバラけることはないのではないか。
例えば、これはあくまでも想像だが、ストーンズの全曲投票をやったら、「Satisfaction」「Jumpin Jack Flash」「悲しみのアンジー」「Miss You」等に票が集中して、「Factory Girl」や「Sister Morphine」等はほとんど票が入らないだろう。マイケルだって似たようなものだ。ヒットした曲は上位に莫大な票を集めるだろうが、発売当時はアルバム曲だったものが意外に上位に食い込むというような現象はあまりないのではないだろうか。これはあくまでも想像だが...
さて、この国民投票はいろいろな感慨を起こさせる。例えば、23位に「I am the Warlus」、そして24位に「Hello GoodBye」がきている。そういえば、この両曲、シングルのA面とB面を争ったのである。当時は、マーケッティング的な判断で、ポールの「Hello GoodBye」がA面になり、ジョンは悔しい思いをしたという。
勿論、結果的にはそれは成功し、「Hello Good Bye」は大ヒットした。しかし、あれから40年経って、両曲の順位は入れ替わった。ある意味、ジョンが40年をかけて雪辱を果たしたといえなくはないのである。
似たような物語は、55位の「Hey Bulldog」と56位の「Lady Madonna」にもある。
ご存知の通り、「Lady Madonna」のPVは、実は「Hey Bulldog」の演奏風景だ。とりあえず、時間があまったということで、この曲は録音されたのである。
いわば、「Hey Bulldog」は「Lady Madonna」の影武者だったのだ。
その証拠に、「Lady Madonna」は当時、シングルカットされて、大ヒット。しかし、「Hey Bulldog」は「Yellow Submarine」行きとなってしまったのである。
しかし、この順位では、「Hey Bulldog」が「Lady Madonna」を追い越しているのだ。
そこにも、物語を読み込むことが可能ではないだろうか。
まぁ、それはともかく、この順位、大筋で順当といえるだろう。やはり、ビートルズマニアだけではなく、一般のいわゆる「ファン」も取り込めば、このような結果になるのは当然だ。
1位の「Let It Be」は2位の「In My Life」に5000票もの差をつけてぶっちぎりなのである。
しかし、ここで敢えて、憎まれ口を叩くとすると、僕はこの「Let It Be」の1位が順当であると思う反面、この曲を1位に押し上げたその尺度(価値観)がビートルズ的ではないような気がするのだ。
上手くいえないのだが、これが例えば、「Strawberry Fields Forever」や「A day in the Life」が1位であれば、僕は枕を高くして眠れるのだが、ここで「Let It Be」を1位に押し上げた”大衆的な”尺度は、もしも、これが全ポピュラーソング投票だとしたら、「Let It Be」が、「明日に駆ける橋」や「Your Song」の後塵を拝してしまうのではないかという懸念を僕に生じさせて、”オチオチ寝ていられない感”じがするのである。
あと、これは、個人的希望だが、この国民投票はあくまでも多くの人々の総意というのは認めるのだが、もしも、この投票を、10代、20代、30代、40代、50代、60代、70代、というような年齢で区切ったら、どのような結果になっていたか?とか、性別やビートルズファン歴といった区切りではどのような結果になったのか?そういう細かいところも知りたかった。
そうすれば、意外な結果が見えてきて、それは同時に、ある意味、日本の音楽嗜好史になったかもしれないからだ。
最後に、この国民投票を一本気新聞に転載させていただいたのは、このYahoo!のページがいつなくなってしまうか不安だったからである。そのための資料として、敢えてここに転載させていただいたのであった。
関係者の方々、ご了解ください。
おそらく、何年か後に、また似たような投票が行われるであろう。
そして、その時の結果がどうなっていて、今回とどのように変化しているのか、楽しみである。
少なくとも、その時までは生きていたいと思う。

順位
曲名
投票数

1位
レット・イット・ビー
11003

2位
イン・マイ・ライフ
6296

3位
ヘイ・ジュード
5120

4位
ヘルプ!
5041

5位
ストロベリー・フィールズ・フォーエバー
5014

6位
ア・デイ・イン・ザ・ライフ
4949

7位
ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード
4935

8位
イエスタデイ
4708

9位
サムシング
4660

10位
ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス
4445

11位
アクロス・ザ・ユニバース
4238

12位
ヒア・カムズ・ザ・サン
3953

13位
オール・マイ・ラヴィング
3683

14位
ゲット・バック
3680

15位
プリーズ・プリーズ・ミー
3305

16位
ヒア・ゼア・アンド・エヴリホエア
3278

17位
ア・ハード・デイズ・ナイト
3025

18位
愛こそはすべて(オール・ユー・ニード・イズ・ラヴ)
2869

19位
カム・トゥゲザー
2857

20位
アイ・ソー・ハー・スタンディング・ゼア
2753

21位
ひとりぼっちのあいつ
2578

22位
ツイスト・アンド・シャウト
2545

23位
アイ・アム・ザ・ウォルラス
2391

24位
ハロー・グッドバイ
2200

25位
ノルウェーの森(ノーウェジアン・ウッド)
2097

26位
ペニー・レイン
2021

27位
ミッシェル
1950

28位
サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド
1927

29位
シー・ラヴズ・ユー
1843

30位
ブラックバード
1756

31位
ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ
1745

32位
エリナー・リグビー
1742

33位
恋におちたら
1665

34位
抱きしめたい
1605

35位
オー!ダーリン
1576

36位
オブ・ラ・ディ、オブ・ラ・ダ
1523

37位
トゥモロー・ネバー・ノウズ
1502

38位
ゴールデン・スランバー
1486

39位
涙の乗車券(ティケット・トゥ・ライド)
1441

40位
アンド・アイ・ラヴ・ハー
1430

41位
ラヴ・ミー・ドゥ
1424

42位
ハッピネス・イズ・ア・ウォーム・ガン
1420

43位
アイ・ウィル
1333

44位
ガール
1331

45位
フール・オン・ザ・ヒル
1305

46位
バック・イン・ザ・U.S.S.R.
1304

47位
ヘルター・スケルター
1297

48位
ノー・リプライ
1287

49位
ドント・レット・ミー・ダウン
1266

50位
アンド・ユア・バード・キャン・シング
1202

51位
ドライヴ・マイ・カー
1096

52位
キャント・バイ・ミー・ラヴ
1072

53位
イエロー・サブマリン
1040

54位
ユー・ネヴァー・ギヴ・ミー・ユア・マネー
1024

55位
ヘイ・ブルドッグ
1022

56位
レディ・マドンナ
1009

57位
ミスター・ムーンライト
990

58位
ジ・エンド
981

59位
トゥ・オブ・アス
977

60位
P.S.アイ・ラヴ・ユー
965

61位
マジカル・ミステリー・ツアー
952

62位
アイヴ・ガッタ・フィーリング
948

63位
レイン
932

64位
恋する二人
920

65位
ビコーズ
914

66位
デイ・トリッパー
909

67位
ユア・マザー・シュッド・ノウ
886

68位
プリーズ・ミスター・ポストマン
869

68位
アイ・フィール・ファイン
869

70位
エイト・デイズ・ア・ウィーク
845

71位
フォー・ノー・ワン
787

72位
タックスマン
781

73位
恋を抱きしめよう
767

74位
レボリューション
734

75位
夢の人
727

76位
ウィズ・ア・リトル・ヘルプ・フロム・マイ・フレンズ
716

77位
悲しみはぶっとばせ
710

78位
ペイパーバック・ライター
686

79位
セクシー・セディ
659

80位
アイム・オンリー・スリーピング
646

81位
ディア・プルーデンス
644

82位
オクトパス・ガーデン
641

83位
アスク・ミー・ホワイ
637

84位
ロック・アンド・ロール・ミュージック
622

85位
バースデイ
598

86位
恋のアドバイス
588

87位
ホエン・アイム・シックスティ・フォー
572

88位
マーサ・マイ・ディア
568

89位
ヤー・ブルース
566

90位
シーズ・リーヴィング・ホーム
564

91位
ジス・ボーイ
563

91位
アイル・ビー・バック
563

93位
キャリー・ザット・ウェイト
555

94位
ザ・ナイト・ビフォア
554

95位
イット・ウォント・ビー・ロング
540

96位
ユー・ウォント・シー・ミー
534

97位
アイ・ウォント・ユー
500

98位
アンナ
497

99位
ティル・ゼア・ウォズ・ユー
487

100位
サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド(リプライズ)
478

101位
すてきなダンス
477

101位
グッド・ナイト
477

103位
ベイビー・イッツ・ユー
476

104位
シー・セッド・シー・セッド
475

105位
ユー・キャント・ドゥ・ザット
474

106位
ワン・アフター・909
471

107位
シー・ケイム・イン・スルー・ザ・バスルーム・ウィンドー
468

108位
ミズリー
454

109位
マザー・ネイチャーズ・サン
447

110位
アイル・フォロー・ザ・サン
446

111位
マックスウェルズ・シルヴァー・ハンマー
445

112位
ゼアズ・ア・プレイス
439

112位
ゴット・トゥ・ゲット・ユー・イントゥ・マイ・ライフ
439

114位
フロム・ミー・トゥ・ユー
418

115位
ゲッティング・ベター
417

115位
エヴリボディーズ・ゴット・サムシング・トゥ・ハイド・エクセプト・ミー・アンド・マイ・モンキー
417

117位
レボリューション1
410

118位
ドゥ・ユー・ウォント・トゥ・ノウ・ア・シークレット
409

119位
イエス・イット・イズ
398

120位
エニイ・タイム・アット・オール
397

121位
ジュリア
393

122位
ロール・オーバー・ベートーヴェン
376

123位
アイ・ミー・マイン
372

124位
アイ・ニード・ユー
353

125位
グラス・オニオン
344

126位
ラヴリー・リタ
342

127位
恋をするなら
340

127位
イッツ・オンリー・ラヴ
340

127位
アイム・ソー・タイアード
340

130位
マネー
336

131位
蜜の味
335

132位
テル・ミー・ホワイ
331

133位
サボイ・トラッフル
319

134位
ディグ・ア・ポニー
308

135位
サン・キング
300

136位
オールド・ブラウン・シュー
295

137位
オール・アイヴ・ゴット・トゥ・ドゥ
294

138位
パーティーはそのままに
288

139位
グッド・デイ・サンシャイン
287

139位
ポリシーン・パン
287

141位
今日の誓い
283

141位
レボリューション9
283

143位
ビーイング・フォー・ザ・ベネフィット・オブ・ミスター・カイト
277

144位
ベイビーズ・イン・ブラック
274

144位
ロッキー・ラックーン
274

146位
ユー・リアリー・ゴッタ・ホールド・オン・ミー
272

147位
アイム・ア・ルーザー
270

148位
ミーン・ミスター・マスタード
265

149位
クライ・ベイビー・クライ
264

150位
フォー・ユー・ブルー
261

151位
ハー・マジェスティ
256

152位
アイム・ダウン
255

153位
ジョンとヨーコのバラード
252

154位
ユー・ノウ・マイ・ネーム
250

154位
アイ・コール・ユア・ネーム
250

156位
ロング・トール・サリー
246

156位
ナット・ア・セカンド・タイム
246

158位
エヴリ・リトル・シング
243

159位
チェインズ
239

160位
アナザー・ガール
238

161位
イッツ・オール・トゥー・マッチ
237

162位
オール・トゥゲザー・ナウ
236

163位
ボーイズ
234

164位
ディジー・ミス・リジー
232

165位
デヴィル・イン・ハー・ハート
229

166位
グッド・モーニング・グッド・モーニング
219

167位
ドント・バザー・ミー
210

168位
ウェイト
208

169位
ウィズイン・ユー・ウィズアウト・ユー
203

170位
ベイビー・ユーアー・ア・リッチ・マン
199

171位
浮気娘
197

172位
バッド・ボーイ
195

173位
ディグ・イット
190

174位
ホールド・ミー・タイト
185

175位
ハニー・パイ
180

176位
フィクシング・ア・ホール
176

177位
シーズ・ア・ウーマン
174

178位
ドクター・ロバート
173

179位
君はいずこへ
172

180位
マギー・メイ
168

181位
アイル・ゲット・ユー
162

182位
オンリー・ア・ノーザン・ソング
161

183位
アイ・ウォント・トゥ・テル・ユー
160

184位
アイ・ウォナ・ビー・ユア・マン
155

185位
愛のことば
152

185位
スロウ・ダウン
152

187位
コンティニューイング・ストーリー・オブ・バンガロウ・ビル
150

188位
テル・ミー・ホワット・ユー・シー
146

189位
ラヴ・ユー・トゥ
142

189位
嘘つき女
142

191位
ぼくが泣く
139

192位
サンキュー・ガール
136

193位
アクト・ナチュラリー
127

194位
a)カンサス・シティーb)ヘイ・ヘイ・ヘイ・ヘイ
126

195位
ブルー・ジェイ・ウェイ
119

195位
ホワイ・ドント・ウィ・ドゥ・イット・イン・ザ・ロード
119

197位
ロング・ロング・ロング
118

198位
ワーズ・オブ・ラヴ
116

199位
フライング
114

200位
ピッギーズ
112

201位
家に帰れば
111

202位
抱きしめたい(ドイツ語版)
110

203位
ジ・インナー・ライト
106

204位
ユー・ライク・ミー・トゥー・マッチ
104

205位
ワイルド・ハニー・パイ
100

206位
ドント・パス・ミー・バイ
99

207位
ホワット・ユーアー・ドゥーイング
96

208位
リトル・チャイルド
93

209位
消えた恋
90

210位
シー・ラヴズ・ユー(ドイツ語版)
89

211位
みんないい娘
83

212位
マッチボックス
67

213位
ハニー・ドント
48

まさむね

ビートルズ »

[9 9 月 2009 | 2 Comments | | ]

編集後記を読むと、その雑誌のクォリティがわかる。
ここでいうクォリティというのは、編集長の雑誌に対する思い入れの深さがあるかどうか、いかに(いい意味で)独裁的であるかどうか、そしてその雑誌が時代に上手く乗れているのかどうか、読者と一緒に「優越感という名の孤立感」を共有出来ているかどうか、そんないい加減な物差しでしか計りようのない、かなり手前味噌の価値=狂気度ではある。
今更ながらで恐縮ですが「世界のフラワーロード」は凄いというエントリーでも書いたが、田中宗一郎氏が編集長をしている「SNOOZER」はそういう意味で、僕が久々に出会ったクォリティの高い雑誌である。
その編集後記で田中氏はこう語る。

そうトム・ヨークが言うように、ポップ・ミュージックを聴くという行為は、そこに新たな自分を発見するという行為であり、自分自身が根底からすっかり変わってしまうという体験なのだ。
(中略)
教科書の中のビートルズとしてではなく、ギャラリーの白い壁に飾られたビートルズとしてではなく、今のものとして届けてみたい。きっと、そこにも「新しいアナタ」がいるはずだからだ。次世代の価値観を築きあげていくのは、アナタだ。そして、過去の遺産は、常にその時々の時代において再評価され、現在を通して、未来を作る。だからこそ、偉大なるビートルズが残した遺産を通して、そこに何かしらの揺さぶりをかけたかった。
確かに、流行歌を聴くという体験は、自分が変わる体験であるというのはわかる。
そして、その中でもその視聴者を変える”強制力”という意味でビートルズは突出していると思う。
Yahooのビートルズ特集でも、そんなビートルズに変えさせられた人たち(布袋寅泰、矢沢永吉、リリー・フランキー、坂崎幸之助、仲井戸“CHABO”麗市、浦沢直樹、TAKURO、小山薫堂、奥田民生、由美&亜美、吉井和哉、高橋幸宏、LOVE PSYCHEDELICO、坂本龍一、斉藤和義、内田恭子、財津和夫、北川悠仁、BONNIE PINK、宮本亜門、岩沢厚治、絢香)のコメントが出ている。
さらにここには出ていないが、つんく♂、桑田佳祐、小林武史、井上陽水、中村一義、山崎まさよし、緒方龍一、野口五郎、浜田省吾、沢田研二、横尾忠則、北野武、糸井重里、村上龍、高橋源一郎、村上春樹、椎名林檎、忌野清志郎、北山修、吉田拓郎、ブリグリ...などビートルズによって、自分の中の何かを衝動的に発動させられ、芸術活動を花開かせた面々は数知れない。
やはり、ビートルズは桁違いに「心騒がせ」なバンドなのである。
そしてついに、2009年9月9日が来た。おそらく、今日は何度目かのビートルズ記念日になるであろう。
以前より何度も書いているが、僕は、この機会により多くのビートルズバージンの方々がCDを手に取ってくれることを祈願する。
ビートルズという名前と引っ掛けて、日本橋の兜神社に、オフィスから念を送りたいと思う。

それにしても、僕は何故、こんなにビートルズに入れあげているのだろうか。もしかしたら、僕は潜在的に、田中宗一郎が言うように、あたらな自分を発見したい、ようするに変わりたいと思っているのかもしれない。ビートルズに出会って、変わった少年時代の記憶がそれを促しているのかもしれない。
勿論、それは僕だけの話ではないだろう。今回の衆議院選挙で、日本人は「変わる」ことを期待して民主党を選んだ。おそらく、みんな変わりたいのだ。だからこそ、ここでまた繰り返したい。
誤解を恐れずに言うならば、僕はより多くの人々にビートルズという名の狂気に触れてほしいのである。
まさむね
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ビートルズ »

[31 8 月 2009 | 4 Comments | | ]

今月も月末の31日になった。
先月から、月末日には、自分のビートルズのベスト10を公表することにしている。
しかし、ただのベスト10だと代わり映えがしないので、毎月、テーマを決めてみようと思う。
とりあえず、今月はジョージ・ハリスンの楽曲から選んでみることにする。
ジョージの楽曲に対する評価ほど、固定化されている評価というのも珍しいかもしれない。
中山康樹氏の言葉を借りるまでも無く、彼のその固定的な物語とはこうだ。
初期はジョンとポールの陰に隠れ、くすぶっていたが、中期にインド音楽と出会い、独自の世界を切り開く。しかし、才能が完全に開花するのはホワイトアルバム収録の「While My Guitar Gently Weeps」、そしてビートルズ最後のアルバム「Abbey Road」における「Something」「Here Comes the Sun」でジョンとポールに肩を並べるほどに成長という物語である。
僕は上記以外のユニークなジョージ評を見たことが無い。勿論、僕も大筋、賛成だ。
しかし、楽曲の評価とは別に、彼の新進性への評価という視点もあっていいような気がする。
例えば、「嘘つき女」や「Taxman」はビートルズが始めて政治的なメッセージを込めた歌である。また、「I Want To Tell You」のアジア的不協和音も初めてソングかもしれない。さらに、「Within You Without You」の思想は、後のジョンの思想を先取りしている。
ジョージはビートルズで最も年下にもかかわらず、いやだからこそかもしれないが、新しいモノ好きという面があるのだ。
そういえば、ムーグシンセサイザーという当時、最新の楽器をビートルズに取り入れたのも彼だった。
ジョージのそういった新進性は、もっと評価されてもいいと思うのだがいかがだろうか。
さて、前置きが長くなったが、これが、僕のジョージベスト10だ。
1.Here Comes the Sun
2.I want to tell you
3.嘘つき女
4.While My Guitar Gently Weeps
5.Only a Northrn Song
6.Something
7.It’s all too much
8.I Me Mine
9.If I Need Someone
10.Love you To
1位の「Here Comes the Sun」、こんなに自然な曲は珍しい。歌われている対象が「自然」、出来方(アップルの会議をすっぽかして、エリック・クラプトンの家で日向ぼっこをしている時に作曲)が自然、そして勿論、曲の流れが自然。
2位の「I want to tell you」、日本ツアーのオープニングとしてこの曲が流れた時の興奮は今でも語り草となっている。
3位の「嘘つき女」。ポールのファズベースが新鮮。ジョージの楽曲ではポールのベースが暴れる(「Taxman」「While My Guitar Gently Weeps」「Something」)という伝説があるが、この曲もその一つ。
4位の「While My Guitar Gently Weeps」は言うまでも無く、名曲中の名曲。エリッククラプトンの参加にポールが秀逸なベースプレイでビートルズのレベルの高さを見せ付けたというのも伝説の一つ。
5位の「Only a Northrn Song」。この曲は「Savoy Truffle」「Old Brown Shoe」などと並んで、ジョージのポールへの皮肉が込められているというのが僕の解釈。
6位は「Something」。言うまでも無くジョージの楽曲の中で一番有名。ポールのベースも凄い。
7位の「It’s all too much」は、サイケデリックサウンド。イエローサブマリンのアニメで使われた。
8位の「I Me Mine」は映画「Let It Be」内で、ジョンとヨーコとのダンスシーンとして印象に残る。サビの入り方がちょっと唐突。
9位は「If I Need Someone」。ビートルズの武道館公演時も演奏されている。
Carve your number on my wall And maybe you will get a call from me If I needed someone
電話番号を壁に刻んでおいて ひょっとしたら電話するかもしれないよ 誰か相手がほしくなったら
という歌詞は、現代だったらちょっと問題になりそうなタカビーな感じがしないでもない。
そして、10位の「Love you To」は、次の年のサマー・オブ・ラブの思想を先取りしている。「1日中愛し合おう、歌いながら愛し合おう」っていう生き方が、享楽的である。
他にも「Within You …

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[24 8 月 2009 | 2 Comments | | ]

ビートルズを若い世代の人々はどのように受け止めてどのように評論するのだろう。
僕にはそんな興味がずっとあった。
確かに、星加ルミ子さん、湯川れい子さん、今野雄二さん、渋谷陽一さん、萩原健太さんらの先人達がビートルズを語ってきた功績は大きい。
各々、ビートルズ論やレポートには定評があるし、それらが書かれた時代の空気をそれぞれ上手く汲み取った文章に、僕らはその時々胸をときめかせたものだ。
しかし、ビートルズが解散して早くも40年が経とうとしている。
これは圧倒的に長い時間である。
かつて、ニーチェは真理とは擦り切れたメタファーであると語ったが、僕が最近思うのは、僕も含めたおじさん、おばさんの世代がビートルズを語る言葉もだんだん「擦り切れてきた」のではないかということだ。
だからこそ、僕は、今の感性で書かれた、擦り切れる前のビートルズ論が読みたいのだ。
       ★
最近、ミュージックマガジンが創刊40周年をむかえてこの40年間の「アルバムランキンキングBEST200」というムック本を出した。
一位はビートルズの「Abbey Road」である。
文章は萩原健太氏。手元にその本がないので、立ち読みの記憶で書かせてもらうと、やっぱり「Abbey Road」が一位に来ることによってランキング自体が落ちつくというような内容だったと思う。
その通りだ。しかし、同時に、その評論を萩原氏が書くというのもいかにも「落ち着いた」感じがする。
おそらくこうした音楽誌のターゲットユーザーは高いのだろう。
マーケッティングの結果としてこういった「落ち着き」が必要というのはわかるような気がするのだが、その「想定内」な感じは、常に新しいものを求め続けながらもトップでありつづけたビートルズを語るには、逆に最もビートルズ的ではないという皮肉の一つも言いたくなってしまった。
       ★
そんな時、本屋で「SNOOZER」の21世紀のビートルズが目に入り、衝動買いをしてしまった。
特集の冒頭の文章にはこのように書かれている。

(前略)
「21世紀のザ・ビートルズ」-今回の特集は、ビートルズを今に取り戻すためのものだ。そして、ビートルズを今に取り戻すこととは、すなわち、豊饒な未来を手に入れることにほかならない。我々はそう信じて疑わない
この特集では、ビートルズの全曲に対して10点満点で採点している。
そして、その評価の基準に関して、次のページでこう続ける。
その評価におけるポイントは次の4つ。まず一つ目は、とにかく大胆にやること。客観性を意識したり、バランスを取ろうとしないことだ。
そして、二つ目は、2000年代前半に巻き起こった、ストロークスを筆頭とする何度目かのロックロール・リバイバルを音楽的な原体験にもつ、若いリスナーの価値観を出来るだけ反映すること。
そして、もう一つは、出来るだけ、おそらくは現在、大勢を占めていているだろう一般的評価に楯突くこと。
そして、最後の一つは、出来る限り、リリックを重視すること。この理由は、ここ日本でのビートルズの評価がどちらかというと、音楽面に拠ったものになりがちだという意識からだ。

1曲づつの星の数は本誌を見ていただくとして、上記に引用した4つのポイントがその評価にいかに反映されたのかが不明確なのが残念である。今度、中山康樹氏が書いたような新しい世代の「これがビートルズだ」を読んでみたい、是非。
しかし、それでも、「Tomorrow Never Knows」や「Happiness is a Warm Gun」「All you need is Love」「I am the Warlus」といったジョンの「変な」歌が10点満点なのに対し、ポールの「Maxwell Silver Hammer」「She’s leaving Home」「When I am 64」といった物語系の歌の評価が6点というところに現代の傾向を感じた。
またアルバムで言えば、「SGT Pepper’s lonely hearts club band」や「Abbey Load」よりも「The Beatles」や「Revolver」の評価が高いのも最近の傾向なのだろう。
90年代、00年代の音楽シーンを踏まえたビートルズへの評価は、僕自身そういった音楽シーンに関して全く無知なだけに、逆に大変興味深い。
この特集で最高の評価を受けていたホワイトアルバムをこう評されていたこの言葉、そして発想...
ロック史が苦手な僕の中からは全く出る可能性のない一言だ。納得、そして感心した。

「ペパーズ」や「アビーロード」を模した傑作は、その後もいくつも産み落とされることになったが、全30曲に及ぶ長尺の傑作アルバムは、この作品以降、一度たりとも生れていない。

さらに、「My Favorite 10 Beatles Songs」のコーナーではこう語る。

ビートルズとはレノンの声であり、ナンセンスとシニシズムであり、ヴァルネラビリティとサーカシズムであり、スターのドラムであり、ハリソンの曲の不思議なコード進行であり、所在なげな佇まいであり、余計なくらい広すぎる音楽的引き出しであり、ジョージマーティンの的確すぎるサポートであり、だが時として余計なおせっかいであり、だが、やはりレノンとマッカートニーを繋いでいた世界中の誰よりも優れた存在でいようとする底なしの野心であり、二人の間の熾烈な競争であり、それを可能にしていた友情の深さに他ならない。
僕は、ヴァルネラビリティ(脆さ)、サーカシズム(嫌味)などの意味がわからなかったが、調べながら、そしてうなずきながら、読んでしまった。「底なしの野心」とか「友情の深さ」というのもわかる、わかる。
この雑誌の編集長の田中宗一郎(タナソウ)。意外に高齢だが、只者ではない。
まさむね

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[17 8 月 2009 | 4 Comments | | ]

ビートルズのリマスターCDの初回出荷が100万枚を超えたというニュースがあった。
これは物凄いことだ。
いまや、オリコンのシングルチャートで5万枚も売れればトップがとれる時代に、出荷予約だけで100万枚なのだから。
勿論、アルバム14枚と2つBOXの合計出荷とはいえ、すでに40年ほど前に解散しているバンドのCDがこれほど注目を集めているというのは異常だ。
       ★
以前のエントリー(リマスターCD発売時に再確認させられる自分のオタク性)で僕はこのCDは購入しないだろうと宣言してしまったが、最近はちょっと揺らぐ毎日である。
僕はこのブログでビートルズを始め、音楽のことをさんざん書いてきたが、ここで告白。
実は、生れてから今日まで音楽CDというものを1枚しか買ったことがないのである。
(この1枚に関しては、またいつか語りたいと思う)
勿論、アナログのLPアルバムはそれこそ何十枚も購入したが、それは十代の頃の話で、CDはほとんど買った事がなかったのだ。(DVDはたまに買います。アンソロジーとか...)
そんな僕は、それでも、誰よりもビートルズの音楽を聴いていると自負するところはある。
図書館で借りたり、P2Pソフトでダウンロードしたりして、ビートルズ全曲をiPodに入れて持ち歩き、朝夕の通勤時間と寝る前には必ず、ビートルズを聴いているのだ。
だから平日なら、1日最低2時間は聴いているのであった。
それに、数年前、一念発起して、ビートルズのオリジナル楽曲の歌詞を全て暗記してみたことがあった。
これは自分の暗記脳がどれほどのものか確認する意味もあったのだが、意外になんとかなるものだと手前勝手な満足感を得ることが出来た。おかげでその本はボロボロになってしまった(左図)。そして、その副産物として歌詞を読み直して、それに関して色々と考えるようになったのである。今まで定説として語られてきた訳詞に「一言」申せるようになり、それを発表しようと思い立ってこのブログを立ち上げたのであった。
       ★
まぁ、自分のことはさておき、9月9日のリマスターCD発売である。
これを機会に、十代、二十代の新しいファンがビートルズを聴いて、あたらに感動をしてほしい。
しかし、一方で僕は実はそんな「まだビートルズに出会っていない」人々に若干嫉妬しているのも事実だ。
彼らの目の前にはまだ「宝の山」が放置されているからである。
つまり、僕が「All My Loving」や「Martha My Dear」を初めて聴いたときに味わったのと同じような感動が彼らの将来に待っているからだ。

さて、先ほど、THE BEATLES特集 - Yahoo! JAPANでザ・ビートルズ国民投票をしてきたのだが、そのサイトにあった上記の写真にいつものクセで、早速、ひっかかってしまった。彼らの髪型からみて、かなり初期(1962年?)の写真だろう。
デビューしたてのアイドル写真なのに、4人の背景に壊れた自動車があるではないか。
しかも、この自動車、もしかして当時、「ビートル」と呼ばれていたフォルクスワーゲンではないのか。(自信はないけど)
だとしたら、この写真には、古いビートルを脱皮した新しいビートルズというメッセージが込められているのではないのか。そういう意味で言えば、ビートルズはデビュー当時からかなり「知略的」なグループだったのではないだろうか。
あるいは、ワーゲンというのをドイツの象徴だとすれば、ドイツ=ハンブルグを捨ててこれから世界に出て行こうという意欲のあらわれか...う~ん、ちょっと違うか。
さらに、この壊れたビートルは、この時期に既になくなっていたスチュワートサトクリフを表している、すなわちこれは彼への追悼写真なのだとか...まぁそれはないか。
いずれにしてもこういう想像は楽しい。
こうしてビートルズは常に僕らに謎を投げかけてくるのである。
まさむね
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[13 8 月 2009 | 4 Comments | | ]

通勤時間にiPodでビートルズを聴くというのが僕の日課となっている。
勿論、その日の気分によって聴くアルバムが違うのであるが、「ホワイトアルバム」を聴く日は楽でいい。
disc1とdisc2を通しでアルバム登録しているため、通勤時間途中でアルバムが終わって、別のアルバムを選ぶというような操作が必要がないからである。
また「ホワイトアルバム」のよさは、玄関を出た瞬間に再生を始めると、だいたい、通勤途中でかかる曲が決まっており、電車が遅れたかどうかなどがわかるということにもある。
ようするに、「ホワイトアルバム」はストップウォッチのような役割もしてくれるのだ。
マンションの廊下で「Back In The U.S.S.R」の飛行機の離陸の音を聴く。今日一日が始まる瞬間だ。
駅までは徒歩で15分位だろうか。
駅の上りのエスカレータでは「Ob-La-Di,Ob-La-Da」の軽快なスカのリズムがかかる。
電車の中では、「Black Bird」「I will」等をBGMに、新書や携帯ブログを手にする自分だけの時間だ。
僕の通勤は、西武新宿線で高田馬場まで行き、そこで山手線に乗り換えて恵比寿へという経路であるが、高田馬場に着くと「Sexy Sadie」のちょっと気だるいピアノが聴こえてくる。よし、オンタイムだ!
       ★
「ホワイトアルバム」はビートルズのアルバムの中でも彼らの音楽性の幅広さを語るときに引き合いに出される名盤だ。
「サージェントペッパー」で創り込みの極北まで辿り着いたビートルズが、あえて、ラフな雰囲気でそれぞれの個性と音楽性を360度にわたって自由に展開したというのが一般的なこのアルバムへの評価だろう。
しかし、それまで完璧だった4人のチームワークはこの頃、かなり怪しくなってくる。
ビートルズの一員というよりも、個々のミュージシャンとしての自我の抑えが効かなくなってきたのもこの頃からであった。
特にリーダーのジョン。ドラッグへの沈溺、ヨーコとの不倫、新左翼への傾倒など、彼の心境には様々な変化が生じてきていた。
おそらく、この頃のジョンの心境を最もよく表している曲が「Revolution 1」である。
個人と集団、「I」と「We」、この頃のジョンは、ジョン=レノン自身であろうとする彼と、活動家の一人としての彼、この2つの間に引き裂かれていたのではないだろうか。
革命に対してポジティブな箇所では、ジョンは「We」を使う。
We all want to change the world(俺達は世界を変えたいと思っている)
We‘d all love to see the plan(計画を聞かせてもらおうか)
We‘re doing what we can(出来ることなら何でもするぜ)
しかし、革命に対してネガティブな場面では、それは「I」になるのだ。
Don’t you know that you can count me out in(数から外してくれないか、いや...)
All I can tell you is brother you have wait(早まるんじゃない)
後にジョンはこう語っている。
「暴力のためだったら、僕は抜ける。そこに花を飾るのでなければ、僕がバリケードに加わるようなことは期待しないでくれ。マルクス主義やキリスト教の名の下に何かを粉砕するからには、すべてを粉砕した後に、いったい何をやろうとするのかが知りたい。僕がRevolutionのすべてのバージョンで言ったのは、”change your head(君の頭を変えろ)”ということだ。」
僕はこのあたりにジョンの正直さを感じてしまう。
そしてこれは、ビートルズの一員としての彼の立ち位置ともパラレルではなかったか。
ここでも、ジョン=レノン自身であろうとする彼と、ビートルズとしての彼、この2つの間に引き裂かれていたように思えるのだ。
実は、この「ホワイトアルバム」だが、「The Beatles」という正式タイトル名になる前に、「A doll’s house(人形の家)」というタイトル名が検討されたという。
しかし、ちょうど同じ時期、ファミリーというグループが「Music in a doll’s house」という名前のアルバムでデビューしてしまったためこの案は破棄されたのだ。(「愛の事典」より)
「人形の家」。それは、裕福さの替わりに自由を奪われたノラという女性の物語であるが、ある意味、それは彼ら(Fab4)の境遇ともシンクロしているではないか。
そして彼らは、このアルバムのタイトルを「人形の家」から「ザ・ビートルズ」に変更して、自身のレーベル・アップルからの第一弾アルバムとして発売するのだ。
これは僕の推測だが、「ザ・ビートルズ」というタイトルには、「ザ・ビートルズ」こそ「人形の家」なのだから、という悲鳴にも似たつぶやきを込められているのではないだろうか。
個と集団との間の葛藤、自分自身の唯一性とマスの中の一人としての自分の葛藤。
ビートルズの面々がこの「ホワイトアルバム」のジャケットを真っ白にし、しかも購買者一人一人にユニークなナンバーをつけるという発想は、ここから読み解くことが出来る。
花嫁衣裳の白とアナロジーで解釈するならば、白いジャケットは、「このアルバムのジャケットは、リスナー一人一人の頭の中のイメージで染めあげてください。」を意味し、ユニークなナンバーは、「それは一人一人の個性ですよ。」というメッセージにも取れるのである。
昨年末に中山康樹氏が「ビートルズの謎」という本でこのユニーク番号のカラクリついて暴露してしまったが、それを踏まえてでも僕は、彼ら・ビートルズ4人が仕掛けた無謀ともいえるこの試みに賛辞を送りたい。あの混沌とした時代に、こんな馬鹿なことを考えた若者がいたのだというコンテンポラリな空気を感じたいのである。
       ★
さて、僕が乗った通勤電車は、新宿、渋谷を通り過ぎて、恵比寿駅に到着する。
僕のiPodからは「Cry Baby Cry」そして、すぐに「Revolution 9」が流れ出す。
一見、ファッショナブルな恵比寿という街を「Revolution 9」を聴きながら、オフィスに向かう。
ビルのエレベータに辿り着き、5階のボタンを押す。
エレベータが開けばそこがオフィスだ。
僕は「Good Night」が鳴り出す前にiPodのスイッチを切る。
さすがに、一日の仕事の始めに「おやすみ」はないだろう(笑)。
おはようございます!
僕(I)がワタクシドモ(We)になる瞬間だ。
さぁ、今日も一日頑張るぞ!!
まさむね

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[31 7 月 2009 | 4 Comments | | ]

突然、思いついた僕のビートルズベスト10。
これから、毎月末に思いつきで発表していこうと思う。
1.A DAY IN THE LIFE
2.夢の人
3.ALL MY LOVING
4.ノルウェイの森
5.SHE LOVES YOU
6.MOTHER NATURE’S SON
7.ACROSS THE UNIVERSE
8.FOR NO ONE
9.のっぽのサリー
10.BACK IN THE U.S.S.R
なんとなくバランスをとってしまった感はなくもないが、まぁ、第1回目だから許して。
ポールの曲が6曲、ジョンの曲が2曲、共作が2曲である。
ポールの曲はどれも、彼の天才性がほとばしるような曲だ。3.の「ALL MY LOVING」はジョンをして、「何故、この曲を自分が作らなかったのか」と言わしめた名曲。でも、そのリズムギターで存在感を発揮している。
2.の「夢の人」はカラオケで歌うと最高に楽しい曲。前奏が微妙に違和感があるところも不思議と好き。
8.の「FOR NO ONE」は完璧なメロディー、フレンチホルンという楽器を選んだポールとジョージマーチンの”選器眼”の良さはこれも天才のなせる技か。
どんな曲を作らせても、出来てしまう。そんなポールの才能が最大限に発揮されたのが10.の「BACK IN THE U.S.S.R」だ。これを作った1968年当時、ポールは、その何十年か後に、ロシアの地で大統領の前でこの曲を演奏することなど想像できただろうか。
6.の「MOTHER NATURE’S SON」はポールが夜に一人で作った曲。その夜、ちょうどソ連がチェコに進行した。そういう歴史物語として捉えると、この曲も独特の味が出てくると僕は思う。
7.の「ACROSS THE UNIVERSE」は結局、ジョンが納得するバージョンが完成しなかったという未完の名曲。いまだに不動産のCMでも使われている。スタンダードナンバーだ。40年経っても、名曲は名曲というところか。
「ノルウェイの森」は、ビートルズが女の子のアイドルから、大人の男性になったことを宣言した曲だと僕は思っている。来年、村上春樹の同名小説が映画化される時、またミニブームが来るにちがいない。(「村上春樹とビートルズの「ノルウェイの森」における共通点」)そういう意味で重要。また、ビートルズ三大ワルツ(残りの2曲は、「BABY’S IN BLACK」「I ME MINE」)としても重要。
5.の「SHE LOVES YOU」はやっぱりはずせない。純粋なラブソングではない。ある意味、友情の歌。ビートルズの4人が一番、仲がよかった時代の金字塔。ジョン、ポール、ジョージのコーラスによる「イェー」はビートルズが最もビートルズらしい一瞬だ。
9.の「のっぽのサリー」はたまたま思いついて入れた。実はこのボーカルはポールの中でもベストだと僕は思っている。
21世紀の現在でも、そのメッセージが行き続ける”A DAY IN THE LIFE”がやっぱり一位だ。(「『A Day In The Life』~現代社会にぽっかり開いた穴~」)ジョンの何とも言えない寂しい歌声は人間業とは思えない。
まさむね

ビートルズ »

[6 7 月 2009 | 6 Comments | | ]

ビートルズのリマスターCDボックスが発売されるという。
結構なことだ。これを機会に、多くの若者がビートルズを耳にする。そしてビートルズがさらに聴き継がれていく。
そして、それによって、ビートルズが持つ触発力が若い人々に伝播し、あたらしい音楽が生み出されていくのだとしたら、それは、音楽界にとっても、素晴らしいことではないか。
しかし、個人的には、実はあまり関心がないというのが正直なところだ。
おそらく、僕は買わないだろう。実際は、お金がなくて買えないという面もあるのだが、「While My Guitar Gently Weeps」のエンディングが長くなるとか、「Across the Universe」の新しいバージョンが聴けるとか、「SGT. PEPPER’S LONELY HEARTS CLUB BAND」のモノラル版が出るとか、それはそれで一度は聴いてみたいとは思うが、最近流行の突っ込みで言えば、「ソコかよ」という感じは否めないのだ。
また、モノラルBOXを持っていれば後々高く売れるという人もいる。こういう意見に対して、微妙に興味はそそられはするものの、自分がすることじゃないなと思ったりもするのだ。
やっぱり、僕はオタクなんだと思う。オタクというのは、作品に対して妄想的にイメージを膨らませる人種である。
その対象が何であろうと、例えば、アニメであろうと、プロレスであろうと、政治であろうと、アイドルであろうと、アートであろうと...それは二の次だ。おそらく、対象に対する関わり方こそが、オタクの本質なのである。
例えば、ビートルズの名盤・「SGT. PEPPER’S LONELY HEARTS CLUB BAND」に関して言えば、その音がステレオか、モノラルかというところではなく、「Whthin You Whithout You」のジョージの視線と「Fix a Hole」におけるポールの観点の対立物語とか、「Good Morning Good Morning」に母校を登場させるジョンの気持ちが「Strawberry Fields Forever」とどう繋がっているのかというような、考えてもどうしようないことが気になって仕方がないのがオタクなのである。
それに対して、マニアという方々がいる。ビートルズに関しても、各国のレコードを集めたり、貴重な資料を持っていたりという方向に行く人々だ。別名、コレクターともいう。「真実のビートルズ・サウンド」の著者・川瀬泰雄氏なんかは典型的なマニアなのだと思う。なにしろ、一つの部屋が全部、ビートルズグッズというのだからたいしたものだ。
また、オタクでもなければ、マニアでもない、それでもビートルズが大好きといういわゆるファンという方々もいる。数で言えば、おそらくこのファンに属する人々の人数が一番多いだろう。実際に、その対象となるジャンルをささえているのはこのファン層だと思う。
ビートルズを聴いても、妄想に悩まされることも無く、収集したいという衝動に突き動かされる事もない。ある意味、正しいビートルズファン達。今秋のビートルズリマスターCD発売時には、こういったファンを増やしてくれるようなマーケッティングを期待したいし、多分、そうしてくれることだろう。
東芝EMIが、9月9日に向けて、どういったマーケッティング戦略をとるのか、それも一興である...なんて言っていって、そっちのビジネス面での妄想をつのらせる僕は、やっぱり悲しいオタクだ。
まさむね

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[26 6 月 2009 | 4 Comments | | ]

ロスジェネ論壇の旗手・東浩紀が『動物化するポストモダン』等の著作で、今世紀に入って、映画やアニメや小説などのユーザーの享受の仕方が物語消費型からデータベース的消費に移ったというようなことを言っている。
ようするに、今までは、ある作品における物語的な側面にばかり批評が傾きすぎていたという批判だ。
確かに、その通りかもしれない。しかし、僕達のようにトウの立った世代の人間は、いまだに物語にこだわってしまう。それどころか過剰に物語を読み込んでしまう。そんな性根が捨て切れなくて、もう50歳になろうとしいるのに、恥ずかしながらまだ、その「意味という病」に取りつかれているのだ。
       ★
ビートルズをめぐるいくつかの永遠のテーマがある。「ホワイトアルバムを一枚にするとしたらどういう編成にする?」とか「ジョージにとってインド音楽とは何だったのか?」とか「ビートルズ解散にオノ・ヨーコはどういう役割を演じたか?」等など。
そしてその中に「アルバム『Let It Be』の編成、自分だったらどうする?」というのがある。
ご存知の通り、アルバム『Let It Be』は、1969年の初頭、いわゆるゲットバックセッションという「地球史上最悪なセッション」(ジョン談)で弾き散らかされたビートルズの音源を当時売れっ子のプロデューサ、フィル・スペクタがアルバムとして作り上げた作品である。
発売後にポールが「The Long and winding road」のアレンジを嫌悪したというのは有名は話である。
そして、それから約33年後に、ビートル達の当初の意図を汲み取ってライブに近い形でリミックスして出来上がったのが「Let It Be… Naked」というアルバムだ。勿論、これはこれで賛否両論を巻き起こした。
そこで、永遠に決着がつかないのならということで、僕も誠に勝手ながら、「Let It Be」を自分なりに構成してみた。
このエントリーの冒頭にも書いたように、僕は過剰に物語を読み込むタイプの人間だ。
その(悪?)趣味からすれば、この「Let It Be」は、ビートルズがその解散劇を一つの作品としてドキュメンタリタッチに表現した作品にすべきだと考えている。
音に関して、具体的に語ることは難しいし、その力もない。だからあくまでドキュメンタリとして曲順にこだわってみた。(歌詞はいつもながら内田久美子訳である)
それが以下のラインアップである。
1.Dig a Pony
2.Dig It
3.Across the Universe
4.For You Blue
5.Get Back
6.I Me Mine
7.Two of Us
8.Maggie Mae
9.One After 909
10.I’ve Got a Feeling
11.The Long and Winding Road
12.Let It Be
まずは、「Dig a Pony」これはジョンのヨーコに対する熱愛ソングである。Dig(掘る)A PONY(プリティ・オノ・ヨーコ)というようにも深読み出来るこのタイトル。身も蓋もない言い方を許していただけるのならば、次の「Dig It」とともに、「俺の関心は、ヨーコとのセックスしかないよ」というジョンの身勝手な宣言ソングなのである。だから、オープニングにはこの2曲が来る。
さらに、ジョンの一人の世界は続く。確かに名曲ではあるがこの「Across the Universe」、
Nothing’s gonna change my world
何ものも僕の世界を変えることはできない
ようするに「誰も俺の世界に入ってくるな」ってことである。
そして次に来るのは「For You Blue」。勿論これはジョージの曲であるが、映画「Let It Be」を観る限り、その主役はやはりスライドギターを弾くジョン、そして彼にはべるヨーコである。それにしても、ジョージの楽曲にジョンがマトモに、参加したのはいつ以来だろうか。
さて、そんなジョンとヨーコの熱々ぶりに、嫌気がさし、しかし、どうしても昔のように戻って欲しいのがポールだ。「Get Back」の中で「Get Back Jo-Jo」と叫ぶフレーズがあるが、ここでいうJo-Joは勿論、ジョンのこと。それは次回作「Abbey Road」のオープニングの「Come Together」の最初の歌詞の「He got Joo Joo eyeball」と通じている。
さて、そんなジョンとポールのそれぞれの身勝手に嫌気がさしてきたのがジョージだ。「I Me Mine」でこう叫ぶ。
Ime me mine, I me me mine, I me me mine, I me me mine
俺が俺が俺がと自分のことしか考えない
というわけである。
そして最悪の状態は次の「Two of Us」へ。ご存知の通り、この楽曲の演奏中にポールとジョージが激しい口論になるのだ。しかし、その歌詞の中でポールはまだジョンに対する未練を歌う。
You and I have memories
Longer than the road
That stretches out …