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[14 10 月 2008 | Comments Off | | ]

ロス疑惑銃撃事件、共謀罪の容疑でロサンゼルスに移送された後、拘留中に三浦和義が自殺した。
しかし、この人、ロス銃撃事件(1981年)から、この自殺まで何が本当で何が嘘かという曖昧なエリア、すなわち虚実の狭間に居続けた存在だった。
彼は、TV取材に対して、積極的に顔を出し、子供の頃の石原裕次郎との浅からぬ因縁を自慢げに語ったり、不良で、少年院に7年間、お世話になった伝説をもったいぶって披露する。
また、日本での無罪が確定した後、くだらない万引きを繰り返す。
こういった三浦氏の、疑惑をさらに膨らますその胡散臭い振る舞いには、注目される事を運命付けられた者のみが持つ独特のセンスが感じられたものだ。
ちなみに、虚構と現実が最も華やかに交錯したあの80年代、テレビのワイドショー登場回数で群を抜いたのは、男性では三浦和義だったが、女性では圧倒的に松田聖子だった。
恐らく、三浦和義が虚実の狭間に存在した事によって、視聴者の興味を引き続けたのと同様に、松田聖子も似たようなポジションに存在したのだ。
あの泣きは本当だったのかどうかとか、涙が流れたかどうかみたいな(ブリッ子)論議があったり、結婚だの、出産(ママドル)だの、浮気だの、不倫だの、離婚だの、再婚(ビビビ婚)だの、そしてバッシングだの、ワイドショー視聴者は十分に彼女自身の生き方を消費したのである。
大雑把な言い方だが、90年代まで、僕たちも、芸能界的虚実の世界を余裕を持って楽しむセンスを持っていたような気がする。
実はこの虚実を股をかけたエンタテイメントって日本芸能の伝統なんだよね。
例えば、「源氏物語」だって、紫式部によって書かれた当初は登場人物が、実際にあった貴族社会の噂話が上手くアレンジして散りばめられていたそうだ。この書物がそれまでの物語とは一線を画す名作として評価されたのは、この虚実の扱いの絶妙さがあったんだよね。
また、近代の小説だって、例えば、三島由紀夫の「仮面の告白」なんて、どこまで本当?みたいなスキャンダラスな視線が、この作品をベストセラーに押し上げている。
しかし、最近、こういった虚実の世界を楽しむという”粋”な作法が、だんだん衰退してきているのではないか。
一方、虚と実を判然と分けないといけないみたいな倫理観が跋扈しているのだ。
大相撲の八百長論議等を聞いていても、協会側の余裕の無さ、視聴者側の野暮な振る舞いが、僕には気になる。
そんな中で、突然、三浦氏の自殺が報道された。
ロマンチックな言い方をするならば、虚実の狭間で生息し続けた三浦という生き物が、そんな時代風潮の中、白黒はっきりさせられる直前に自らの命を絶った。
泥沼でしか生きられないウナギ犬が陸にあげられて死んじゃった、みたいな哀れさを感じる。
まさむね

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[7 10 月 2008 | Comments Off | | ]

人生相談体質の芸能人っているよね。
こういう体質の人たちは、人生相談するのも、されるのも得意だ。目が光り輝くんだよね。
勝手にカテゴライズするとこんな感じかな。
元不良系
加藤晴彦、宇梶 剛士、義家弘介
オカマ系
美川憲一、美輪明宏、IKKO、マツコ.デラックス
水商売系
デヴィ夫人、細木数子、城咲仁、室井佑月
(他に、スピリチュアル系、成上がり系、苦労系等あり)
他人の相談を聞くという事は相手の弱みを握るということであり、自分の相談を他人に持ちかけるというのは、敢えて隙を見せることである。
彼らは、それによって、他人との距離を縮める術に長けているのだ。
そして、他の芸能人よりも視聴者との距離が近い(ように見える)人生相談体質の芸能人、その近さは、魅力であるが、一方、胡散臭さでもあるよね。
この胡散臭さは、具体的に、彼らの目の鋭さに表現されてる。
あの他人を値踏みするような視線って怖くない?僕的はちょっと引いちゃうな。
逆に、いくら人生相談系の格好をしていても、体質的にそれと別種な芸能人(実は他人にあんまり関心のないタイプのナルシスト)は安心だ。
お互いの距離が近すぎるスタジオバラエティの暑苦しさを中和するキャラとしての狩野英孝や鼠先輩の意義(使い勝手)はそのあたりにあるんだと思う。
まさむね

芸能, J-POP »

[3 10 月 2008 | Comments Off | | ]

「ハロモニ@」の放送が終了した。
最近、他の番組でモーニング娘。を見る機会が激減していたので、この番組の終了はまことに残念だ。
この番組の視聴率が0.1%になった、みたいな、つらい情報がしばしば流れていたので、いつかはこうなる日が来るかもと思っていたが、その時はあっさりと訪れてしまった。
くしくも、そのハロモニ@の最終回が放映された週にモーニング娘。の最新シングル「ペッパー警部」が発売された。
本日のオリコンウィークリーでは3位、売上げ枚数は、発売枚数は1週目で38,596枚だ。
この数字は高いのか、低いのか。
一般大衆的な感覚では、はっきり言って、モーニング娘。は過去のグループである。
しかし、業界全体として、CDの発売枚数が激減している中でこの数字は決して悪くない。
いや、逆に言えば、モーニング娘。は凄い。あるいは極論すれば奇跡ではないのか。
下記の通り、CD発売1週間での発売枚数(生涯売上枚数ではない)は、ここ4年位、若干の上下はあっても、それほど変っていないのである。
2008/09/24 ペッパー警部 38,596枚 3位
2008/04/16 リゾナント ブルー 48,086枚 3位
2007/11/21 みかん 28,082枚 6位
2007/07/25 女に 幸あれ 43,364枚 2位
2007/04/25 悲しみトワイライト 53,551枚 2位
2007/02/14 笑顔YESヌード 40,884枚 4位
2006/11/08 歩いてる 40,967枚 1位
2006/06/21 Ambitious! 37,065枚 4位
2006/03/15 SEXY BOY 36,531枚 4位
2005/11/09 直感2 43,535枚 4位
2005/01/19 THE マンパワー!!! 51,421枚 4位
2004/11/03 涙が止まらない放課後 50,967枚 4位
2004/05/12 浪漫 36,531枚 4位
(オリコンのHPによる)
世間の視線からモーニング娘。が”消えて”しまった中、上記の数字は、このグループのファンの忠誠心の異常な高さを示していると思う。
もともと、モーニング娘。はASAYANというオーディション番組から出てきたユニットである。1997年につんく♂が開催したオーディションに落選したメンバー(中澤裕子.石黒彩.飯田圭織.安倍なつみ.福田明日香)が敗者復活を期して結成されたグループである。
それゆえ、彼女達の初期のウリはハングリー精神だったのだ。だらか、彼女達のパッケージ写真の流れを見ていくと、「サマーナイトタウン」「抱いてHOLD ON ME」から、メジャースターダムの地位を確立した「LOVEマシーン」まで、決して笑っていない。
逆にこちらに対して挑戦的な視線を向けているではないか。特に安倍なつみのギラギラした態度は、初期のモーニング娘。を象徴している。
さて、このグループをささえるファンたちは、伝統的なアイドルオタク達がアイドル史の流れでファンになったというよりも、いわゆるアイドルヴァージンの男達がモーニング娘。登場の衝撃によって、オタク心を喚起され、ファンになったと言われている。
すなわち、「最初がモーニング娘。」っていうファンが多いんですね。
それが、彼らの忠誠心の高さの原因とされる事が多い。
と同時に、ある社会学者の調査によると、モーニング娘。のファンには地方公務員が多いというが、彼らの職業倫理がファン倫理に横滑りしているのだ。それが、彼らの忠誠心の強さの一因になっているのかもしれない。
ファンクラブの退会理由の一番が「一身上の都合」であるという伝説があるが、モーニング娘。のファン層を考えると、むべなるかな、って感じなのである。
もし、今後、モーニング娘。の人気が下降する日が来るとすれば、地方改革、金融不況の果てに、地方公務員のリストラあるいは、その財布を脅かす状況が進行した時であろう。
いや、そんな時が来ても彼らは忠誠心を持ち続けるのかもしれないし、持ち続けてほしい。
まさむね

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[29 9 月 2008 | Comments Off | | ]

「篤姫」での堀北真希がなかなか素晴らしい。
徳川家茂(松田翔太)に対する愛と孝明天皇(東儀秀樹)の妹・皇女・和宮としての立場の間での葛藤、天障院(宮崎あおい)との信頼の醸成、公家衆の陰湿さ(彼女達は身内であるが)に対する不快感等を微妙な表情で演じ切っているように思えるのだ。
実は昨年、和宮を堀北真希が演るということが発表された時、僕は、かなり違和感を感じた。
僕の中で堀北真希って言えば、「鉄板少女アカネ」だったのだ。
それは、コテコテの庶民キャラである。
その彼女が皇女を演じるって大丈夫っていう風に思っちゃったわけだ。
しかし、「篤姫」では彼女は素晴らしく演じている。彼女はもしかしたら凄い才能があるのかも。
ただ、苦言が一つ。
テレビナビのインタビューで以下のように述べているのだ。
「家茂さんとの収録では、実はラブシーンが大変でした(笑)。寄り添うだけでも、かつらが気になってしまい、寄り添うカタチをキープ!みたいな...(笑)」
この雑誌を見た後、家茂と和宮のラブシーンでは、彼女のかつらに目が行ってしまう。集中して見れなくなったじゃないか。
こういうこぼれ話って放映後の後日談にしてほしいよね。
このあたり、まだまだ、真の女優になりきれていないということか。あるいは周りのスタッフの問題か?
まさむね

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[26 9 月 2008 | Comments Off | | ]

小倉智昭がメインキャスターを務める朝の情報番組「とくダネ」の木曜日。
音楽、DVD等のエンタ作品マニアとして知られる小倉氏が、勝手にいろんな作品を評価する「週刊エンタマイスター」というコーナーがある。
今週発売の40枚のシングルCDを聴きまくったというので、どんな作品を選んでくるのかと思ったら、EXILEの「The Birthday~Ti Amo~」と絢香×コブクロ の「あなたと」の2作品を選んできた。
くしくも、この2曲、オリコンのデイリーチャートの1位と2位だ。小倉氏の感性が大衆のマーケット行動と、幸福な一致をしたのか、情報番組としての限界を体現してしまったのか、真相は、僕にはわからない。
その後で、紹介されたアルバムは、例えば、60年代のカントリースタイルが色濃くでた渋い作品もあって、さすが小倉氏の慧眼を感じさせた。
そしてメインイベントでは、ポールアンカの登場だ。
ポールアンカと言えば、50年代最大のポップスターである。
世界のスーパースターが日本の情報番組にゲスト出演するなんて事、昔だったら考えられなかった。
昔の話だけど、70年代には、当時の日本のスーパースターだった沢田研二がロンドンのEMIスタジオで待機していて、待ちに待った挙句、ミックジャガーにサインをしてもらったみたいな伝説があったけど、それほど、日本と世界との格の差があったもんだよね。
さて、ポールアンカの登場に伴ってホストの小倉氏もスタジオの中央に歩み出る。
小倉氏は英語に自信がないのか、ポールアンカに直接話しかけられると、微妙な苦笑いを繰り返す。しかし、国際政治学者の諸星先生の助け船でなんとかその場を切り抜ける。
その後、マイクを握って「ダイアナ」を歌うポールアンカ。
サビの部分で突然、小倉氏にマイクを向ける。
Oh,please stay by me,Diana♪
叫ぶ小倉氏。
微妙な苦笑いはそのままだった。
まさむね